天之御中主神

(あめのみなかぬしのかみ)
宇宙の中心に存在する、一番最初に出現した創造神。
 
 
 

どんな神様?

古事記』の冒頭に、
混沌としていた空間で初めに天と地が分かれた時に現れ、
たちまちのうちにその姿を隠された神様です。
 
「天之御中主神」(あめのみなかぬしのかみ)という名前は、
「天(宇宙)の中心の主である神」という意味で、
まさに宇宙の中心にあり、
宇宙そのものを体現する根源神という性格を持っています。
 
古事記』での記述は少ないのですが、
中世以降に
伊勢神宮外宮の神様「豊宇気毘売神」(とようけびめ)と同一とされ、
「食物の神様」、「五穀豊穣の神様」として信仰されました。
 
また、「天御中主」と書いて世界の中心を表すことから、
道教や仏教の「北極星信仰」と習合され、
その守護神「妙見菩薩」と結びついたり、
安産の信仰が篤い「水天宮」の神様としても知られています。
 
 

別称

  • 天之御中主命(あめのみなかぬしのみこと)
  • 天御中主尊 (あめのみなかぬしのみこと)
  • 妙見菩薩  (みょうけんぼさつ)
 

ご利益

  • 開運招福
  • 健康長寿
  • 安産守護
  • 戦勝祈願
 

神格

  • 宇宙の根源神
  • 天地創成を根本で統括する霊力
 

関連神

  • 造化三神ぞうかさんしん天之御中主神あめのみなかぬしのかみ高御産巣日神たかみむすびのかみ神産巣日神かみむすびのかみ
  • 別天津神ことあまつかみ(造化三神・宇摩志阿斯訶備比古遅神うましあしかびひこぢのかみ天之常立神あめのとこたちのかみ
 

天之御中主神を祀る神社