神社

紙垂(しで)

「紙垂」(しで)とは、 「注連縄」や「玉串」、「祓串」(はらいくし)、 「御幣」(ごへい、おんべい、おんべ)などにつけて垂らす、 特殊な断ち方をして折った紙のことを言います。 「紙垂」(しで)には「聖域を表す象徴」という意味があります。 その形は…

神楽殿(かぐらでん)

神社の境内にある、神楽を奉納する舞台の建物です。 「神殿」「正殿」(しょうでん)「宝殿」とも言います。 神楽 神楽殿 神楽殿の構造 神楽 「神楽」とは、日本の神道の神事で神に奉納するための歌舞です。 「神楽」の語源は「神座」(かむくら・かみくら)…

注連縄・標縄・七五三縄(しめなわ)

「注連縄」(しめなわ)は、 神社や神棚などに見られます。 神社には、手水舎、楼門、御本殿、 拝殿などに張り巡らされ、 神聖な区域に懸け渡し、内と外を隔てて、 ここが特別な場所であることを、人々に明示し、 不浄に触れさせないために用いられるものです…

神宮大麻(じんぐうたいま)

伊勢神宮の御神札を「神宮大麻」といって、 お正月を迎える前に、 日本全国の神社を通して頒布されています。 www.isejingu.or.jp 伊勢神宮 神宮大麻の起源 神宮大麻(じんぐうたいま) 大麻(お神札)、暦に関する祭典 伊勢神宮 伊勢神宮は、皇室の大御祖神…

本殿(ほんでん)

神社の施設のうち、神社の中心で最も大切な聖なる場所で、 神様(祭神)のいらっしゃるところを「本殿」と言います。 「神殿」「正殿」(しょうでん)「宝殿」とも言います。 本殿 本殿の起源 本殿の建築様式 神明造り 大社造り 本殿 本殿の内部は 「内陣」…

神社の建物

社の建造物を総称して「社殿」(しゃでん)と言います。 その配置や内容は、神社によって異なりますが、 基本的な設置物におきましては、おおよそ以下のようなものとなります。 これらの建造物が全ての神社にあるという訳ではなく、 神社の規模によって一様…

御神輿(おみこし)

お祭りのシーズンになると「神輿」を威勢良く担ぎ 町内を練り歩く姿をよく見かけます。 神輿とは 神輿の起源 祭壇起源説 八幡神を乗せる神輿が起源 天皇の乗り物が起源という説 いろいろな神輿 神輿を担ぐ意味 魂振り(たまふり) 掛け声 御輿の練り歩き(「…

絵馬(えま)

「絵馬」とは、 ご祈願やお礼参りの際に神社に奉納する 絵を描いた板のことです。 おみくじを結ぶのとは違って、 「奉納する」ものであるところがポイントです。 絵馬の起源 絵馬の正しい書き方 どこに書く? 縦書き?横書き? お願いごとはどのように書く?…

おみくじ

神社に参拝した際に 「おみくじ」を引き、運勢などを占われた方も多いかと思います。 一般に縦に長い四角や八角、または円形の箱をシャカシャカと振って 「おみくじ」を引きます。 「おみくじ」は「くじ」の一つ。 「くじ」とは、偶然を利用して、物事を機械…

お賽銭

「お賽銭」とは、願い事が成就した際に、 そのお礼として神仏に捧げる銭、お金のことです。 「賽」という字には、 「神仏へのお礼参り」、神仏から受けた恩恵に対して、 「報賽」(ほうさい)としてお金や物でお礼をするという 意味があります。 賽銭の起源 …

二拝二拍手一拝

「二拝二拍手一拝」は正式参拝の作法です。 「二礼」は深い礼(90度)で、 「拍手」は2回で、 最後にもう一度一礼をします。 「立礼」でも「座礼」でも同じ方法です。 但し、神社によっては作法は異なり、 例えば、出雲大社や宇佐八幡では、「四拍手」し…

灯籠(とうろう)

「灯籠」は神仏に灯明(とうみょう)を灯すためのもので、 石像や金属製で独立して境内に建つものと、 「釣灯籠」(つりどうろう)と言って、 拝殿や回廊に吊るされているものがあります。 春日大社、厳島神社、談山神社にある「釣灯籠」が有名です。 元々「…

産土神・氏神・鎮守神

一般に、土地の神様を 「産土神」(うぶすなさま)、「氏神様」(うじがみさま)、 あるいは「鎮守様」(ちんじゅさま)と呼ぶことが多いのですが、 それぞれ、どのような違いがあるのでしょうか。 「産土」(うぶすな)とは、それぞれの人がが生まれた土地…

御神木(ごしんぼく)

神社には必ずと言っていいほど巨木があります。 樹齢数百年どころか、千年、二千年という老木も珍しくありません。 古い樹木や巨木には、 精霊や神様といった「目には見えない尊いなにものか」が宿ると考え、 お供えをし、土地の人々を守っていただけるよう…

祭神と御神体

日本神道の神様は 、 「八百万の神」と言われるように実に多彩です。 海、山、川などの自然物から、 台所や鍋、釜、大工道具などの身近なものに至るまで、 全てに神様が宿っていると考えられてきました。 祭神 祭神の分類 主祭神・配祀神・勧請神 御神体 様…

神棚に配置する「神具」

瓶子(へいし) 水玉(みずたま)・水器(すいき) 榊立(さかきたて) 高月(たかつき)・平皿(ひらざら) 神鏡(しんきょう) 灯明(とうみょう)・篝火(かがりび)・ローソク立て・灯籠(とうろう) 三宝[三方](さんぽう) 注連縄 (しめなわ) 雲板…

「江戸五色不動」巡り!

「五色不動」の「五色」とは、 東西南北に中央を合わせた 5つの方角をそれぞれ色で示したものです。 また、「不動」とは 仏教の信仰対象となっている「不動明王」のことを指しています。 目黄不動尊(永久寺) 目黄不動尊(最勝寺) 目赤不動尊(南谷寺) …

神鈴(しんれい)

多くの神社には、拝殿の中央で賽銭箱の真上辺りに、 麻縄や、紅白・五色の布などを垂らしてた大きな鈴が吊られています、 これを振り動かして鈴を鳴らし、お参りをします。 鈴の清々しい音色は、 参拝者を祓い清め、神霊の発動を願うものと考えられています…

招き猫

「招き猫」は古来より、 開運招福や千客万来、商売繁盛をもたらす 縁起の良い置物として、 多くの日本人に愛用されてきました。 招き猫の種類は様々で、 それぞれにご利益も異なります。 歴史 招き猫の種類 招く手の高さ 招き猫の色とご利益 三毛猫は幸運を…

手水舎(てみずや)

神社の参道を進むと 本殿を囲む瑞垣(みずがき)や神門(しんぜん)の手前に 必ず手や口を洗い清めるための「手水舎」(てみずや)があります。 神社を参拝する際には手や口を清める風習があり、 これを「手水」(てみず、または、ちょうず)と呼びます。 そ…

鳥居(とりい)

神社にお参りをする時に、 まず目にするのは境内の入り口にある「鳥居」ですね。 「鳥居」は神社の象徴となっていますが、 これは神社の入り口に建つ一種の門であり、 神様の世界と人間世界を分ける境界と考えられています。 鳥居の役割と意味 鳥居をくぐる…

狛犬(こまいぬ)

神社を参拝すると、参道の両脇や本殿の前などに、 一対で置かれた石製の「狛犬(高麗犬・胡麻犬・駒犬)」を 見かけます。 「狛犬」は、邪気を祓い、神前を守護するものの一つです。 石製のものを多く目にしますが、 屋内に置かれるものは木製が多く、 この…

神社の社号

神社の名前には、 ~神宮・~宮・~大神宮・~大社・~社などの 「社号」があります。 「社号」とは、神社名に付ける称号のことで、 現在は 「神宮」「宮」「大社」「神社」「社」「大神宮」の 6種類あります。 神社や神に上下の区別はありませんが、 かつ…

現在の神社体系

戦後になり、国家と神道の結びつきは禁止され、 伊勢神宮を中心に神社が集まって 民間の宗教団体である「神社本庁」が設立されました。 但し、神社本庁に属していない神社もあります。 神社本庁 神社庁 神社本庁被包括神社 別表神社 単立神社(たんりつじん…