御神木(ごしんぼく)

神社には必ずと言っていいほど巨木があります。
樹齢数百年どころか、千年、二千年という老木も珍しくありません。
 
古い樹木や巨木には、
精霊や神様といった「目には見えない尊いなにものか」が宿ると考え、
お供えをし、土地の人々を守っていただけるよう手厚く祀ったのです。
こうした特別な木々たちは、いつしか「ご神木」と呼ばれるようになり、
信仰の対象として崇められようになりました。
 
 
 

御神木

神社には必ずと言っていいほど巨木があります。
こんもりと繁っている森は、
その地域の神を祀る「鎮守の森」となっています。
 
鎮守の森
鎮守の森は、クスノキやカシなどの広葉樹で覆われ、
野鳥や蝉など虫類の楽園ともなっています。
そして、自然との触れ合いを求めて、
多くの人々がこの森を訪れ、森林浴を楽しんだりして、
人々の「心のオアシス」としての機能を発揮しています。
 
そのこんもりとした森、社殿の背後や横に
どっかとそびえているのが「御神木」です。 
注連縄(しめなわ)などが張り巡らされていたり、柵を設けたりして
祀られています。
 
この御神木は、御祭神に関わりの深い木が選ばれています。
神が宿る木、依り代とされ、
古くより伐採してはならないものとして神聖視されています。
 
松、杉、檜などの常緑樹が多く大木が多いのですが、
中には、存在地点・形態が際だって
他の樹木と異なって目立っているものを「御神木」としている所もあります。
 

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