鳥居(とりい)

神社にお参りをする時に、
まず目にするのは境内の入り口にある「鳥居」ですね。
 
「鳥居」は神社の象徴となっていますが、
これは神社の入り口に建つ一種の門であり、
神様の世界と人間世界を分ける境界と考えられています。
 
 

鳥居の役割と意味

「鳥居」は神社を表示し、
また神社の神聖さを象徴する建造物とも言えます。
「鳥居」は神社の内と外を分ける境に立てられ、
「鳥居」の内は神様がお鎮まりになる「御神域」として尊ばれ、
神社の中に不浄なものが入ることを防ぐ、
「結界」としての役割もあると言われます。
 
一般的に、神社に「鳥居」は一つですが、
規模の大きな神社になると大きな神社では、
複数の「鳥居」があるところも見られます。
その場合は、「本殿」から最も離れた場所にある「鳥居」から
「一の鳥居」・「二の鳥居」・「三の鳥居」と呼んでいます。
(「鳥居」は「1基、2基、3基」と数えます。)
 
また、「本殿」を持たずに自然物を祀ってある神社では、
「鳥居」自体が神様の存在を現す建造物としての役割を担っています。
 
 

鳥居をくぐる時の作法

「鳥居」の内側は神聖な神域とされ、
「鳥居」を潜る(くぐる)際には、
「一揖」(いちゆう)という
15度程度の一礼するのが作法となっています。
(帽子を被っていたら、脱帽するようにしたいですね。)
また神社を出る時にも、
「鳥居」を潜った後で、
神社の方に向き直って一礼をするとなお良いようです。
 
 

鳥居の起源

「鳥居」の起源については諸説あり、
よく分かってはいないのですが
天照大御神(あまてらすおおみかみ)が天岩屋戸にお隠れになった際、
鶏(常世(とこよ)の長鳴鳥(ながなきどり))を
止まり木にとまらせて鳴かせたところ、
それによって天照大御神が岩戸から出てこられたことから、
以後、神前には鶏の止まり木をつくるようになり、
それが「鳥居」になったと言われています。
 
 

鳥居の語源

語源については、
「鶏の止まり居る所」「鶏居」(とりい)という言葉が転訛したとか、
鳥居を通って神域に入っていくということから「通り入る」とか、
言われています。
 
 

鳥居が赤いのは?

「鳥居」と言うと、
「赤い色」をイメージする人は多いかもしれません。
ですが、実は赤以外の鳥居も多く存在します。
元々は、木の素材そのままの「鳥居」が一般的でしたが、
時代が経つにつれて、鮮やかな赤(朱)色で着色されるようになります。
 
「赤」は「魔除けの色」と考えられている他、
「稲荷神社」では、
「赤」は稲作に必要とされる陽光や温かさを運んでくると
考えられています。
また実用的な面としては、
赤(朱)色の原料となる「丹(水銀)」は
木材の防腐剤としての役割も担っています。
 

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