初門出(はつかどで)

 
新年に初めて出掛けることです。
「初日の出参り」や「初詣」は勿論、
ちょっとした外出でも「初門出」と言って、
めでたいこととされています。
 

 
「門出」は人生の節目を迎える人に対して使われる言葉です。
「門出」には2つの意味があります。
1つ目は「自分の家を出て旅に出ること」、
そして2つ目は「新生活を始めること」です。
どちらの意味も、
新たな道に進むことへの前向きな気持ちが込められています。
 

 
「門出」の由来は、字のごとく「門を出る」から来ています。
昔は「かどいで」とも読んでいました。
昔は今と違って、
旅に出ても無事に帰ってこれるかの保証はありませんでした。
「門」、つまり今でいう「家の玄関」を出て
旅に出かけるということは、
かなりの強い意志を持っていたはずです。
この状況が、
人生の節目となるような
大事な場面で使われるようになった由来とも言えます。
 
 
「門出」は「首途」(かどで)と表記も出来ます。
「首」は「一番始め」、
「途」には「清められた道」の意味があり、
「門出」よりも神聖なニュアンスが込められています。

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