両の物(料の物)

 
「両の物(料の物)」とは、
正月の祝い膳の左右に小さな土器(かわらけ)を配し、
そこに羊歯(しだ)や楪(ゆずりは)を敷いて、
「開豆」(ひらきまめ)と「開牛蒡」(ひらきごぼう)を盛りつけた物です。
 

 
「開豆」(ひらきまめ)とは、茹でた大豆のことで、
豆が膨れるのを開くと言って、開運の意味があります。
 
一方、「開牛蒡」(ひらきごぼう)とは、
生の牛蒡を算木のように細かく刻んだもので、
同じく開運の縁起物です。
 
京に伝わる古い習わしだそうです。
 
 

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