神様から授かった米を原料に作られる甘酒。
『日本書紀』に載っている
「天甜酒」(あまのたむざけ)がルーツと言われ、
邇邇芸命に嫁いだ美しい女神・
木花之佐久夜毘売(このはなのさくやひめ)が作ったとされています。
神吾田鹿葦津姫、卜定田(うらへた)を以って、
狭名田(さなだ)と名付ける。
その田の稲を以って、天甜酒を醸みて嘗す。
又、淳浪田(ぬなた)の稲を用て飯を為ぎて嘗す。
- 訳 -
木花咲耶姫は天甜酒と飯を造り、献げて新嘗祭をしました
また、木花之佐久夜毘売が
火の中で御子神を無事に出産し、自らの潔白を証明したことを、
父神である大山津見神(おおやまつみのかみ)とともに祝い、
天甜酒を醸して祭りをしたとも言われています。
木花開耶姫命は3人の皇子を育てるのにお乳の代わりに
甘酒の「天甜酒」(あめのたむざけ)を与えたという伝承から、
木花開耶姫を祀る宮崎県西都市にある「都萬神社」には、
「日本清酒発祥の地」の碑も立てられています。
無病息災を願って初詣の参拝客に振る舞う神社は多く、
また、悪疫退散を祈願して
甘酒を掛け合ったり、飲んだりする
「甘酒祭」の神事を行う神社もあります。
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