誕生木

12月の誕生木
「樅」
(もみ)
木言葉
 慈愛、寛容、  
 あなたは愛されている
一年の内で人々が一番優しい、慈愛に満ちた気持ちになれるクリスマス。
その飾りつけの主役クリスマスツリーとして欠かせないのがモミです。
サンタクロースの起源とも言われる聖ニクラウスが、人々の健康を願ってモミの木を使ったという言い伝えもあるように、冬でも緑のままでいるモミの木は生命の象徴とされ、魔除けとしても利用されていました。
 
 
1 月

(マツ)
2 月

胡桃(クルミ)
3 月


(ヒノキ)
永遠、繁栄、
あなたを  
待つ人がいる
豊穣、強さ、
あなたは  
必要とされる
威厳、高貴、 
あなたは   
内なる光を持つ

松は、秋や冬になっても葉が落ちず、一年中緑色をしている常緑樹の一種です。その姿から不老長寿といった永遠、繁栄を意味する樹木として、お正月を迎える門松に用いられるなど、お馴染みです。また、日本古来の詩(和歌)では、日本語で同じ音を持つ「待つ」という言葉とセットで使われるなど、いにしえの時代から日本人の心に宿る樹木です。

その実が堅い殻に包まれたクルミ。栄養価が高いナッツとして皆さんもご存知ですね。日本では縄文時代から食料とされてきました。クルミの木材は、その落ち着いた色合いと重厚な木目の雰囲気が好まれ、愛用者が多い木材です。更に丈夫さも兼ね備えているので、アメリカ合衆国の大統領の指揮台や最高裁判所のベンチにも使われています。

ヒノキは、日本と台湾にのみ分布する樹木です。名前の由来は、神宮で使われることから「霊(ひ)の木」、太陽を表す最古で、最高の意味を持つ「日」を用いて「日の木」と諸説あります。「日出ずる国」日本の私たちの精神性に深く関わる樹木です。陽が燦燦と照る場所ではなくとも大きく育つ陰樹であるのは、内に陽を秘めているからかもしれません。

 
4 月


山桜
(ヤマザクラ)
5 月



(スギ)
6 月



(クス)
優美、愛情、    
あなたは      
しなやかな強さを持つ
遠、素直、     
あなたは      
そのままで素晴らしい
護、活力、   
あなたには   
全て備わっている

現代では「花見」といえばソメイヨシノが一般的ですが、明治時代より以前は、ヤマザクラを愛でることがお花見でした。心を詠うやまとうた(和歌)でもヤマザクラは恋心を表す言葉として好んで使われ、春を心待ちにする人々の心と共にあったことが分かります。葉芽と花が同時に開くヤマザクラ、その様は、儚さの中にある強さを感じさせてくれます。

どの樹木も、草花と比べれば深く根を張りますが、挿し木ではなく種から作るスギの苗は、樹木の中でも特に深く根を伸ばしていく性質を持っています。「真直ぐの木」が語源とされる「スギ」。大地に深く深くしっかりと根を張り、その豊かな恵みを自分自身の糧として、真っ直ぐに上へ上へと育っていく姿は、清々しい生き様を感じさせてくれます。

衣類を虫から守る「樟脳」はクスの枝葉を蒸留して作られたものです。心臓の収縮力を活性化させるために使われていたカンフル注射もこの樟脳が原料です。クスの幹には、害虫をやっつけてくれるダニとその餌となるダニが一緒に暮らしています。食物連鎖のひとつの世界を自分自身で構築している、興味深い樹木です。

 
7 月

(トチ)
8 月

(ケヤキ)
9 月

朴の木(ホオノキ)
頼、安心、   
あなたは    
誰かの救いとなる
華麗、調和、  
あなたは    
バランスよく生きる
容力、安定、
あなたは  
守られている

トチの木は、東日本を中心に古くから日本に根付いていた樹木です。その実は、クルミやドングリなどと同じく、縄文時代から日本人の食用とされてきました。トチの実を食用にするには、渋抜きに手間ひまだけでなく技術も必要ですが、田畑が荒れ、作物がとれない飢饉の際に備蓄食料として活躍するなど、多くの日本人を救ってくれた存在なのです。

ケヤキは個体によって紅葉の色が異なるため、赤から黄色まで様々な紅葉が美しく、樹形も扇を開いたように華やかで、街路樹として私達を楽しませてくれています。木材としても、その木目の美しさ、磨いたときに出る光沢といった見た目の素晴らしさだけでなく、固くて摩耗にも強いなど、内面外面両方兼ね備えた、調和のとれた樹木です。

ホオの葉はとても大きく、甘い香りに殺菌作用まであることから、古来より食器代わりに活用されてきました。味噌と具材をのせて調理する朴葉味噌(ほおばみそ)は、飛騨高山地方の郷土料理として有名ですね。ホオは、自分が育つ場所をしっかり守る母親のような性質を持つ樹木で、まな板に使うと包丁が錆びにくいことで重宝がられています。

 
10 月

(クリ)
11 月

銀杏(イチョウ)
12 月

(モミ)
美、円熟、  
あなたは   
チャンスに強い
聡明、復活、    
あなたは      
何度でも立ち上がる 
慈愛、寛容、
あなたは  
愛されている

実は稲作が始まる以前から縄文人はクリの木を植え、平和な生活の礎にしていました。いにしえより日本人の主食として大切にされてきたクリの実。秋の味覚の一つです。最高の時を待つかのように、実が熟すまで毬(イガ)でその実を守っています。木材としても、固くて腐りにくく重宝されてきました。木材・果実共々日本人の生活に寄り添ってきた樹木なのです。

黄葉が美しい、街路樹のイメージが強いイチョウですが、薬として中国から日本にやって来ました。最近、その葉に、認知症の改善に役立つ成分が含まれていることが分かり、再びお薬として注目されています。一度イチョウが絶滅したヨーロッパでは、17世紀に長崎から種が持ちこまれ、各地で見事復活しました。まさに、復活を象徴する樹木です。

一年の内で人々が一番優しい、慈愛に満ちた気持ちになれるクリスマス。その飾りつけの主役クリスマスツリーとして欠かせないのがモミです。サンタクロースの起源とも言われる聖ニクラウスが、人々の健康を願ってモミの木を使ったという言い伝えもあるように、冬でも緑のままでいるモミの木は生命の象徴とされ、魔除けとしても利用されていました。

 
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誕生石
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誕生花
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誕生木
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誕生果物
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季節の湯