河津桜(かわづざくら)

 
静岡県の伊豆半島は、温暖な気候に恵まれ、
「河津桜」(かわづざくら)という、
2月初旬から開花する早咲きの桜で有名です。
 
「河津桜」は開花から落花まで1ヶ月と、
とても長く桜を楽しめるだけでなく、
花が大きく色鮮やかなことから人気です。
満開の期間に花見ができれば最高なのですが、
満開になる前の6~8分咲きもとても勢いがあり、
綺麗に見ることが出来ると言われています。
 
「河津桜」の満開期間は最大1週間程度。
満開を過ぎると花は散らないのですが、
葉が出て花の勢いが落ち、色が褪せてきます。
 
今年、令和6(2024)は、河津桜原木は、
いつもより早い満開を迎えましたが、
メイン会場となる河津川沿いの桜並木は、
まだ3分咲き~4分咲きで、
見頃は2月17日頃と予想されています。
 
 


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河津桜の例年の開花時期

600種類以上あると言われる桜の中で、
2月頃に咲き始める「河津桜」(かわづざくら)
代表的な早咲きの桜です。
例年は2月初旬~3月初旬が開花時期です。
満開の期間は約1週間から10日のため、
開花情報は直前までチェックしておくのがいいと思います。
但し、満開ではなくても、五~六分咲き以上で
十分満足感を得ることが出来ます。
 
町内を流れる河津川沿いには、
約850本もの桜並木があり、町内の合計では
8000本以上とも言われています。
菜の花との鮮やかなコントラストも
見ものとされています。
 

河津桜まつり

 
「河津桜まつり」は、毎年多くの人が集まる
大イベントです。
まつりの期間中には、多くの露店や
様々なイベントが開催されます。
また夜には「桜ライトアップ」もされます。
令和6(2024)年の「第34回 河津桜まつり」は、
2月1日から2月29日まで開催されます。
 

kawazuzakura.jp

 

河津桜の歴史

「河津桜」(かわづざくら)は、
昭和30(1955)年頃、河津町に住む飯田勝美さんが
河津川沿いで1m超の原木を偶然発見し、
その苗を自宅の庭に植えたことから、その歴史は始まります。
 

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その後の学術調査で、「大島桜」と「緋寒桜」の
自然交配によって偶然生まれた
新しい雑種起源の桜であることが判明し、
昭和49(1974)年に「河津桜」と命名されました。
 
翌年には河津町の木に指定されました。
その原木は今も飯田家の庭で咲き誇っていて、
町民の目を楽しませているそうです。