初亥(はつい)

 
正月初めの「亥」の日には、
摩利支天(まりしてん)の縁日があります。
 
「摩利支天」(まりしてん)は仏教の守護神で、
陽炎(かげろう)が神格化したものと言われています。
そのお姿が猪の背に立つことから、
古くより十二支の亥の日がご縁日とされてきました。
 

中世、戦国の世においては、「軍神」として武将に信仰され、
摩利支天に参れば災厄を免れ、身を隠す術を得ると言われ、
「八幡大菩薩」と並び、
武士の守護神としてその名が広まりました。
特に源氏の守り神とされました。
 
 
参詣祈願の人々に「気力・体力・財力」を与え、
「厄を除き、福を招き、運を開く」、
諸天善神中もっとも霊験顕著な守護神であると伝えられています。
 
 
東京・アメ横にある摩利支天徳大寺
そして京都・建仁寺塔頭(たっちゅう)禅居庵(ぜんきょあん)
「日本三大摩利支天」と呼ばれています。