12月25日「終い天神・納め天神」

縁日」とは、御本尊としている高僧や神仏の
降誕日や命日など縁のある日を指します。
神仏との繋がりを持つために、
この日にお参りをすると普段よりも
たくさんの徳を得られるとされているため、
昔から「縁日」にはたくさんの人々が訪れます。
 

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毎月25日は「天神さま」の縁日です。
菅原道真公を主祭神としている神社では、
道真の誕生日が6月25日、命日が2月25日で、
ともに25日であったことから、
毎月25日は「天神さま」の縁日であり
その中でも、12月は一年で最後の縁日のため
「終い天神」とか「納め天神」と呼ばれ、
全国各地の菅原道真を祀る神社では
様々な行事が行われます。
 
 
 
 
 
 
● 京都・北野天満宮
北野天満宮で12月25日に行なわれる
「終い天神」には、
参道には千数百もの屋台が並び、
毎年十数万人が関西一円から訪れた
参拝客でごった返します。
年末押し迫った時期の「市」だけに、
葉牡丹や福寿草などを並べる植木店、
〆飾りや新巻鮭などの正月用品や
傷みにくい土つきの里芋などを売る屋台が
勢揃いします。
 
 
正月準備を始める12月13日の「事始め」から「終い天神」の頃までは、
境内でこしらえた梅干し
「大福梅」(おおふくうめ)が授与されています。
京都ではこの梅を授かり、
元旦の朝の祝い膳で結び昆布と一緒にした
「大福茶」(おおぶくちゃ)を飲むことを
習わしにしている人が多いです。
 
 
この「初茶」の風習は、
天暦5(951)年の村上天皇の疫病の平癒に由来し、
邪気を払い、生気に満ちた健康な
一年間を過ごすことを祈るものです。
 
  • 住所:〒602-8386
    京都市上京区馬喰町
 
 
● 福岡・太宰府天満宮
 
太宰府天満宮では、天神さまに一年間の平安を感謝する「納天神祭」が斎行されます。
祭典後には、その年にお祀りしていた
お札や古くなったお守りなどを焼納する
「古神札焼納祭」が天神ひろばで斎行されます。
 
 
  • 住所:〒818-0195
    福岡県太宰府市宰府4丁目7−1
 
 
● 東京・亀戸天神社
「亀戸の天神さま」「亀戸天満宮」と
呼ばれ親しまれていている亀戸天神社では、
境内で古神札、注連縄、お守り、絵馬などを
お焚き上げする「納め天神祭・古神札焼納式」が行われます。
 
  • 住所:〒136-0071
    東京都江東区亀戸3-6-1