退職祝い

 
 
長く務めた職場を、定年やそれに近い年齢でリタイアする場合、
誰の胸にも、きっと去ることの淋しさが去来することでしょう。
 
退職祝いは、長年の労を心からねぎらい感謝し、
新たな生活のスタートを温かく祝福するものです。
一般的なマナーにおいて渡すタイミングは
退職すると知らせのあった1~2週間後位が最適と言われています。
 
但し、退職する当日は何かと慌ただしい日。
忙しい時に声をかけるのは相手に迷惑をかけることになるので、
退職日は避けるのが賢明です。
 
辞める数日前までに渡すか、
辞めてから1~2週間程度経って
生活が落ち着いてから渡すようにしましょう。
 
添える言葉も、「長い間お疲れさまでした」などよりも、
「これからもご指導を宜しくお願いします」など、
縁が切れる訳ではないというニュアンスを含ませたいものです。
 
 
「退職祝い」の「熨斗」には、
書いてはいけないタブーがあります。
表書きに『祝』と書くことです。
退職は退職者にとっては職場の方とお別れすることですが、
『祝』と書くと、
その退職者とのお別れを喜ばしいことと受け取られてしまうからです。
 
定年退職の場合は『御礼』、『謹呈』と書くのが一般的な礼儀になります。
もっとも、『御栄転御祝』や『祝 御昇進』であれば問題ありません。
他にも『粗品』『退職記念品』『記念品』『御勇退記念』などがあります。
 
 
 

退職祝のお返し

退職祝に対しては、一般にお返しの必要はありません。
しばらくして落ち着いたら、近況報告を兼ねた令状を書きます。
お返しをしないとどうも気になるという場合は、
卓上小物などのような簡単な品を、令状と一緒に送るといいでしょう。
 

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