御神札(おふだ)

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「御神札」(おふだ)とは、
神社から頂く紙製、あるいは木製の札のことで、
神棚をお祀りする際のご神体となります。
御札はお宮の内部に収め、扉は閉めてお祀りします。
 
 

御神札とは

「御神札」(おふだ)とは、
神社のご祭神の名前や霊威を表す文字や図象・神社の名前が記され、
清浄に奉製し、ご神前でお祓いをしたもので、
神様のご分霊でもあり、神様の力を宿したもので、
様々な種類があります。
 
神棚に収める御神札には三種類あり、
伊勢神宮の「神宮大麻」(じんぐうたいま)
「氏神神社」「崇敬神社」のお札です。
 

お伊勢さまのお神札「神宮大麻」(じんぐうたいま)

「伊勢神宮」は、三重県伊勢市に鎮座する
「皇大神宮」(こうたいじんぐう)[内宮(ないくう)]と
「豊受大神宮」(とようけだいじんぐう)[外宮(げくう)]を中心に、
近在の125のお社から成ります。
皇大神宮(内宮)には、天照大御神様が祀られ、
「日本人の心のふるさと」と親しまれています。
「天照大御神」は八百万の神々の中で最も尊い神様とされ、
天皇陛下・皇室の祖先神であり、
私達日本人の総氏神・守り神としての信仰があります。
その広大無辺の御神徳は太陽にたとえられ、「天の恵み」と仰がれています。
 
 
伊勢神宮の御神札は「神宮大麻」(じんぐうたいま)です。
伊勢にわざわざ参拝しなくても、
地域の有人の神社ならどこでもお受けすることが出来ます。
 
お神札やお守りは「買う」ではなく「受ける」「授かる」と言います。
それはかつて、御師(おんし)と呼ばれる方々が伊勢から全国へ
「神宮大麻」(当時は「御祓大麻」などと呼ばれた)が
配られていたからです。
明治天皇の「国民が朝夕神宮に敬拝出来るように」のと思し召しにより
伊勢神宮より全国へ頒布されて、現在に至っています。
 

氏神さまのお神札「氏神神社」

「氏神様」は、日本全国津々浦々に
地域住民の心の拠り所としてお祀りされています。
都会にあっては諸産業を、農村にあっては農業を守護し、
漁港にあっては大漁をもたらすなど、
その土地に暮す全ての人々・氏子(うじこ)と生活をお守り下さる
最も身近な神様です。
親が我が子を慈しむような、大地が五穀を育むようなそのご神徳は、
「地の恵み」と称えられています。
住んでいる地域の氏神神社が分からない場合は、
各都道府県の「神社庁」に問い合わせすれば教えてもらえます。
 

崇敬神社の御神札

「崇敬神社」とは、地縁・血縁的な関係以外で
個人の特別な信仰などにより崇敬される神社のことです。
そしてそのような神社を信仰する方を「崇敬者」と呼びます。
 
ただ、人は終生生まれた土地の神様に守護されることになるため、
その縁を重んじた方がご利益を得やすくなります。
好きだからといって遠くの神社の御神札を選ぶよりは、
縁の深い「産土神社」や地域の「一之宮神社」の御神札もいいでしょう。
 
「産土神社」は出生した場所の近くにある神社のこと。
「一之宮神社」は江戸時代に定められた各国一の有力神社のこと。
 
 

御神札を納める

神様から授かるものですので大切に丁寧に扱いましょう。
御神札に巻いてある薄紙は「上巻紙」(じょうまきがみ)と言って、
御神札を各家庭の神棚へお祀りするまで
清浄に保ち、汚れることのないように施された物ですから、
神棚に祀る時には、取り外してからお祀りします。
(つけたままでも一向に構いません。)
 
 

お祀りの仕方

お祀りする「御神札」は主に三種類ですが、
必ずしもこの三種類をお祀りしなければならないという訳ではなく、
例えば「神宮大麻」だけでも大丈夫です。
 
「御神札」は神棚によってお祀りする場所、順番が違います。
代表的な「三社造り」と「一社造り」と2つのタイプの神棚で説明します。
 

三社造り

 

まずお祀りするのは、「天の恵み」、
日本全国をお守り下さっている総氏神様である
伊勢神宮の「神宮大麻」です。
次に、「地の恵み」である
「氏神神社」の御神札をお祀りしましょう。
中央に「神宮大麻」、
向って右側に氏神神社の御神札、向って左側に崇敬神社の御神札を
納めます。
 

一社造り

手前から「神宮大麻」、「氏神神社の御神札」、「崇敬神社の御神札」の順に
重ねて納めます。
 

御神札が宮形に入らない場合

宮形の左右に祀って下さい。
 

神棚がない場合

神棚のないお宅では、コンパクトな「御札立て」を利用したり、
またはタンス・本棚の上を整え清浄にして、
きれいな敷物(奉書など)を敷いてお祀りしましょう。
 

厄除けや祈願の御札

「厄除け」や「祈願」の御札などは、
お宮の横、向かって一番左側に立て掛けて飾って下さい。
複数の神社のお札を並べると、気が散りがちになります。
多くても五社くらいを限度にしておくのが良いようです。
 
 

御神札は一年ごとに新しくしましょう

御神札の交換時期について、神社本庁では次のように説明しています。
 
年の暮れには、大掃除をして新しい年を迎える準備をしますが、
同様に、神棚もきれいに掃除をして、
新しいお神札をおまつりして新年を迎えます。
古いお神札は、一年間お守りいただいたことに感謝申し上げてから、
お神札を受けた神社の古神札納所等へ納めてお焚き上げをしていただき、
新しいお神札をお受けします。

「お神札を取り換える」神社本庁

 
東京都神社庁では、その理由について次のように説明しています。
「若水(わかみず)」といって、元日の早朝に汲(く)んだ水には特別な霊力があると信じられてきたように、新しいものに宿る瑞々(みずみず)しい生命力は古(いにしえ)から今に至るまで、日本人にとって畏敬(いけい)の対象であり続けています。  すべてのものが改まるお正月を迎えるにあたりお神札を新たにするのは、より新しいお力、より若々しい生命をいただこうとする日本人の心性に根差した習慣であり、先祖伝来の美風です。

「Q1.なぜ、神棚のお神札(ふだ)を一年ごとに新しくするのですか?」東京都神社庁

 
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