水蛭子(ひるこ)

伊邪那岐命と伊邪那美命の間に生まれた
最初に生まれた御子神でしたが、すぐに海に流されてしました。
民間信仰では、来訪神である恵比寿様として祀られました。
 
 

どんな神様?

オノゴロ島に降り立った伊邪那岐命と伊邪那美命が
国生みを始めようとして交合した時、
最初に生まれた御子神「水蛭子」(ひるこ)がです。
しかし、この神様はまるで蛭のように骨がなかったので、
生まれるとすぐに葦船に乗せられて、川に流されました。
 
『日本書紀』では「蛭児」と記されており、
「国生み」を終えた伊弉冉神と伊弉諾神が
「天下の主者」(あまのしたのきみたるもの)を産もうとした時、
天照大神・月読尊・素戔嗚尊とともに生まれましたが、
「蛭児が三歳になっても脚が立たなかったため、
 天磐櫲樟船(あめのいわくすふね=堅固なクスノキで作った船)に乗せて流した」
とあります。
 
 

恵比寿信仰

その後のストーリーが
「蛭子命」(ひるこのみこと)を祭神とする恵比寿信仰の本拠地、
兵庫県の「西宮神社」で語られています。
西宮神社
  • 住所:〒662-0974 兵庫県西宮市社家町1-17
  • TEL  : 0798-33-0321
  • FAX :0798-33-5355
  • MAIL: info@nishinomiya-ebisu.com
 
それによると、川から流された水蛭子は海岸に漂着し、
土地の人々によって「夷三郎」(えびすさぶろう)と名付けられて
養育されたと言います。
やがて「夷三郎大明神」「夷大明神」と名を変えて
「漁業の神」として祀られました。
 
この「恵比寿信仰」を全国に広げたのが
西宮神社に属した人形使いの集団でした。
彼らは「恵比寿かき」「恵比寿回し」などの演目を演じながら
各地を巡りました。
次第に「恵比寿信仰」は各地へと広がり、
商業や農業振興の守護神としても祀られようになったのです。 
 

リハビリテーションの祖

「水蛭子」(ひるこ)は、
障害を持ちながらも見事な復活を遂げたことから、
「リハビリテーションの祖」とも呼ばれています。
 
 

別称

  • 蛭子神
  • 蛭子命
  • 蛭児
 

神格

  • 海の神
  • 漁業の神
  • 商業の神
  • 農業の神
  • 市場の神
 

ご利益

  • 豊漁守護
  • 海上安全
  • 商売繁盛
  • 家運隆盛
  • 市場の守護神
  • 産業の守護神
 

関連神

  • 父:伊邪那岐命
  • 母:伊邪那美命
 

水蛭子をお祀りする神社

  • 桐生西宮神社(群馬県桐生市)
  • 須部神社  (福井県若狭町)
  • 西宮神社  (兵庫県西宮市)
  • 蛭子神社  (徳島県那賀町)

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