(みつはのめのかみ)
火の神・火之迦具土神 を生んだことによって
火傷をした伊邪那美命は病に臥し、
苦痛の余り排泄した尿から成った二柱のうちの一柱で、
水の女神様です。
どんな神様?
水の女神
大火傷を負います。
しかし、 床に伏せながらも神々を生み続けました。
苦痛の余り嘔吐、大便、そして最後に尿を排泄しました。
その尿からも二柱が生まれました。
「彌都波能売神」(みつはのめのかみ)と「和久産巣日神」(わくむすびのかみ)です。
「水走」とし、水を湧出し走らせる、
つまり灌漑のための引き水のことを指すとする説と、
「水這う」「水生まう」とし、水蛇と関係があるとする説、
「水つ早」とし、水の出始め(泉、井戸など)を指すとする説
などがあります。
これは、彌都波能売神 が単なる「水の神」ではなく、
水が流れることを司る神、つまり「灌漑・水利の神」であり、
また糞尿が貴重な肥料であることから、
「農耕」に神徳をもたらす神であることを示しています。
子授け、安産の神
井戸の神である水神とも習合し、
祈雨、止雨、子授け、安産などの神としても祀られています。
神格
- 水の神様
- 井戸の神様
- 灌漑用水の神様
- 農耕の神様
ご利益(神徳)
- 祈雨
- 止雨
- 治水
- 農耕守護
- 商売繁昌
- 子宝
- 安産
お祀りする神社
- 籠神社 奥宮・真名井神社 (京都府宮津市)
- 賀茂別雷神社 末社・川尾社 (京都府京都市)
- 丹生川上神社 (奈良県吉野郡)
- 室生龍穴神社 (奈良県宇陀市)
- 熊野本宮大社(下四社 第十一殿)(和歌山県田辺市)
- 大滝神社 摂社・岡田神社 (福井県越前市)