(おおわたつみのかみ)
「大綿津見神」(おおわたつみのかみ)は、
『古事記』では、伊邪那岐命・伊邪那美命の「神生み」で
8番目に生まれた「海の神」です。
どんな神様?
海を司る神
『古事記』では、
伊邪那岐命・伊邪那美命の「神生み」によって生まれた神です。
名前の「わた」は海、「つみ」は司るという意味があり、
「海を司る」という意味を持ちます。
魚を始め、様々な海の生物を支配する「海神」とも言われます。
「海神」の信仰は、海人(あま)や船乗りの間で古くからあります。
海上の安全や豊漁を願い、漁業神や航海神、船霊といった信仰です。
『日本書紀』では、「綿津見」の正体を「龍」としているように、
「龍」と同一視され、その宮殿はいわゆる「竜宮城」で、
民話などでも広く親しまれる存在となりました。
海幸彦・山幸彦神話
大綿津見神が登場する最も有名な神話は、
「海幸彦・山幸彦神話」でしょう。
別称
- 大綿津見神(おおわたつみのかみ)・・・古事記
- 綿津見大神(わたつみのおおかみ)・・・古事記
- 少童命 (わたつみのみこと) ・・・日本書紀
- 海神 (わたつみ) ・・・古事記・日本書紀
- 豊玉彦 (よたまひこ) ・・・日本書紀
ご利益
- 航海安全
- 豊漁
- 家内安全
- 病気平癒
- 学業成就
- 安産
神格
- 海の神
関連神
- 父母神:伊邪那岐命、伊邪那美命
- 御子神
豊玉毘売命 ・・・火遠理命の后、鵜葺草葺不合命の母玉依毘売命 ・・・鵜葺草葺不合命の后、神武天皇の母