雛祭りの食べ物

 

菱餅

雛飾りには欠かせない「菱餅」は、
植物としての菱の強い繁殖力にあやかり、
「子孫繁栄」を願うものです。
菱の実は滋養強壮に良いとされています。
 
「菱餅」 の三色は春の情景を表していて、
<白い餅>
 菱(ひし)の実を入れ、清らかな「雪」を表しています。
 
<赤い餅>
 解毒作用のあるクチナシで色付け、
 厄除けの意味を持つ「桃」の色を表しています。
 
<緑の餅>
 増血効果のあるよもぎ餅で、
 健康を祈る「新緑の若葉」を表しています。
 
 

ひなあられ

菱餅とともに、雛飾りにお供えするお菓子として、
「ひなあられ」は欠かせません。
米を炒って、豆を炒り混ぜ、砂糖をよくまぶします。
豆は大豆か黒豆。
菱餅と同じく、
長寿や純潔を表す「白」、魔除けの「赤」、健やかな成長の「緑」の
三色で彩ります。
 

白酒

「白酒」と「甘酒」は別のお酒です。
桃の節句にお供えする「白酒」は、
蒸したもち米に、米麹、味醂または焼酎を混ぜて寝かせ、
一月ほど熟成させたら擦り潰して作ります。
江戸時代から人気になりました。
 

桃花酒(とうかしゅ)

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「桃花酒」は、桃の花を刻んで酒に浮かべたものです。
平安、室町の頃までは「桃花酒」のほうが主流だったそうです。
桃は百歳に通じるため、長生きの縁起物の酒とされます。
Chinaの故事に、
桃の花が流れる川の水を飲んだところ、三百歳まで生きられたとあり、
それにあやかって、曲水の宴で飲まれるようになりました。
 

蛤(はまぐり)

蛤は、一対の貝がピタッリ合わさって、
他の貝とは合いません。
そこから転じて、
一組の夫婦が一生添い遂げられますようにとの願いを込めて、
桃の節句では、蛤のお吸い物を頂きます。
その時、一対の蛤の貝には具を2つ入れるそうです。
 

田螺(たにし)

 田螺の貝は丸くてつぶらな形をしています。
そんな田螺を食べて、
つぶらな瞳のキレイな顔立ちの女の子になりますように・・・
そう願って、桃の節句に田螺を頂くようになったそうです。
田螺は、田んぼで獲れる巻貝で、昔は貴重なたんぱく源でした。
 
 

ちらし寿司

どうして「ちらし寿司」が
雛祭りに食べられるようになったのかについて、
明確な由来はないそうです。
一説によると、
平安時代にお祝いの席で食べられていた「なれ寿司」が
「ちらし寿司」の始まりと言われています。
それが江戸時代に入り、
見た目が華やかな「ばら寿司」になり、
その後、更に見た目が華やかで、具材を混ぜずに上に乗せる形の
「ちらし寿司」へと変化したとされています。
「ちらし寿司」の具材には、縁起の良い意味があると言われています。
 
  • 海  老:腰が曲がるまで長生き出来るように。
         赤い色は魔除けとなる。
  • 蓮  根:穴が開いているので、
         将来の見通しがきくように。
  • 豆   :まめに(勤勉に)働き、
         まめに(丈夫で元気に)暮らせるように。
  • 錦糸玉子:財宝が貯まるように。
  • 人  参:根を張るように。
 
 

雛そば(ひなそば)

3月3日の「桃の節句」、または翌日の4日に
雛壇に供える節句そばを「雛そば」と言います。
お雛様と来年までのお別れを告げるためとか、
お雛様の引越しだからということで、
蕎麦を供えてから雛人形などの雛飾りを仕舞うそうです。
 
雛壇に供える蕎麦は、初めは普通の「二八そば」でしたが、
時代とともに変化して、
「三色そば」や「五色そば」などの「変わりそば」に
変わったようです。
3月3日と「3」が重なる(重三)縁起から、
「三色そば」が本来のあり方とも言われています。
 

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