赤いちゃんちゃんこ

日本では、奈良時代に「長寿の祝い」の習慣を取り入れ、
貴族達の間で広く行われるようになったのが始まりです。
この長寿の祝いは「年祝」とも呼ばれ、長寿に達したことを喜び、
それを記念する儀礼で、
当初は「四十の賀」「五十の賀」と40歳、50歳で祝っていました。
 
室町時代頃より「還暦」や「古稀」などと呼び祝うようになり、
その後、江戸時代に広く一般的に行われるようになったようです。
 
 
「還暦」は生まれた年の干支に戻るため、
赤ちゃんに戻るとも言わることから、
還暦のお祝いに
「赤いちゃんちゃんこ」「赤いふんどし」「赤い頭巾」
「赤い甚平」「赤い座布団」・・・・などを贈るようになったとされます。
最近では「赤いパンツ」というのも流行りです。
 
「赤」は古くから邪を祓う力のある色、
エネルギーの源泉の色とされていました。
還暦は男女とも厄年に当たることから、
厄払いのために赤い色が好まれたようです。
同時に、赤い色を身に付けることでエネルギーをチャージして、
「いつまでもお元気で」という、健康長寿の願いも込められています。
 
 

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