神棚に配置する「神具」


 

 

瓶子(へいし)

お酒を入れてお供えする蓋つきの器で、一対セットで起きます。
中身を入れたら蓋を取ってお祀りします。
 
 

水玉(みずたま)・水器(すいき)

お水を入れてお供えするための器です。
ぽってりとしていて背が低く、蓋付きです。
中身を入れたら蓋を取ってお祀りします。
 
 

榊立(さかきたて)

榊の葉を立ててお祀りするための神具です。
一対セットで神棚の左右に置きます。
 

高月(たかつき)・平皿(ひらざら)

お米やお塩を供えるための器です。どちらか一対でお供えします。
「高月」「平皿」を一枚ずつ使っても構いませんが、
その場合には、高さのある「高月」のほうにお米を入れます。
お皿の中心に盛り付け、
向かって「左側」に「お米」、「右側」に「塩」をお祀りします。
 

神鏡(しんきょう)

神具の中でも特に大きな役割を担うもので、
「三種の神器」の一つである「八咫鏡」の模型です。
神様の目標(めどう)となると言われ、
神社でも御昇殿の奥にお祀りされています。
「神鏡」は神様そのものの姿、また神が宿る依代(よりしろ)であり、
お参りする際に映った自分の姿を振り返り、
真心を神様に見て頂くという意味もあるようです。
神棚ではお宮の扉の前、中央にお祀りします。
中身を入れたら蓋を取ってお祀りします。
 

灯明(とうみょう)・篝火(かがりび)
ローソク立て・灯籠(とうろう)

いずれも一対セットで神棚の左右に置きます。
スペースがない場合は、どちらか一つでも構いません。
ローソクはお参り前に火を点け、終わったら消します。
灯籠は夕方に転倒させ、就寝前に消します。
 

三宝[三方](さんぽう)

お供え物を載せる木の台です。
神具を一度に運べるだけでなく、
神具を直接棚板の上に並べずに済むので、
神棚を汚すこともありません。
胴に穴がなく、更に継ぎ目のない方を神前に向けて置きます。
 

注連縄 (しめなわ)

神聖な場所であることを示すために張るものです。
片方が太い「大根注連」や両方が細い「ごぼう注連」など、
多種多様な様式があり、
奉書や半紙で作った紙垂(しで)を挟み込みます。
神棚に付ける際は、お宮の前面か上に、
向かって左を細い方、 向かって右を太い方にしますが、
地方により様々です。
 

雲板(くもいた)・幕板(まくいた)

 

「神棚の上にはもう何もありません」という意味を持つ
波形の板で、
マンションや二階建ての一階に神棚をお祀りする場合、
踏みつけるなどの失礼のないように、
神棚の上部に取り付けた天井です。
 

 
「天」や「雲」の字をキレイな白い紙に書いたものや
白木の彫り物を張っても構いません。
 

真榊(まさかき)

五色の布の先端に榊を立て、
「三種の神器」(勾玉・鏡・剣)の模型を掛けた置物。
神棚の両端、
向かって左側に剣をかけたもの、
右側に鏡と勾玉を掛けたものをお祀りします。
 

玉垣(たまがき)

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「榊立」につける木製の垣。
見た目に品格が出るだけでなく、
榊をお祀りする際に、
神棚周辺に水紋がつくのを防ぐことが出来ます。
 

神棚幕(かみだなまく)・神前幕(しんぜんまく)

神棚の上部(雲板がある場合は、板の内側)に張ると、
厳かな雰囲気になる装飾品です。
神紋などを入れたものも多く、元社、元宮によって紋を選びます。
胴に穴がなく、更に継ぎ目のない方を神前に向けて置きます。
 

御簾

神棚の上部神聖な場所での結界の役目を持ち、
御扉を開く際の目隠し神棚の装飾品として使います。
 

金幣(きんぺい)

棒の先に金銀の「紙垂」(しで)を挟んだもので、
ご神体の代わりに祈りを通すものとしてお祀りします。
お宮の扉前に「神鏡」を置き、扉と「神鏡」の間に置くのが一般的です。
 

鳥居

神様の聖域と人間が住む俗界との境界線となるものです。
鎮座される神様になるべく穢れが入らないよう、お祀りします。
 

狛犬(こまいぬ)・神狐(しんこ)

「狛犬」は社や鎮座される神様を守護するもので、
「阿吽」(あうん)の一対でお祀りします。

  

「阿吽」(あうん)
 口を開いている「阿形」が「右側」
 口を閉じている「吽形」が「左側」
 
「神狐」は、お稲荷様のお使いとしてお祀りし、
願い事によって色を選びます。

   

白:大願成就、朱:健康・活力、金:商売繁盛
 
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