大福梅(おおふくうめ)

 
京都市上京区に鎮座する北野天満宮では古くから
お正月の準備を始める12月13日の「事始め」より
12月25日の「終い天神」の頃まで、
お正月の縁起物として「大福梅」(おおふくうめ)
お頒ちされています。
 
境内の梅を塩漬けしてカラカラになるまで干した「大福梅」は、
お正月に最初に飲むお茶や白湯に入れて頂き、
一年の無病息災と長寿幸福を願います。
ご神域で実った梅にはご神徳が宿っているため、
縁起物としても、とても人気があります。
 
 
北野天満宮の境内には
菅原道真がこよなく愛した梅が50種1500本植えられています。
「大福梅」はその境内の梅の実を毎年5~6月頃に収穫し、
塩漬けした後、天日干しされ「梅干し」にしたものです。
天日干しが始まるのは例年梅雨明けの7月頃で、
「大福梅」の「土用干し」と呼ばれます。
北野天満宮の神職や巫女、職員などが
総出で作業し作られた「大福梅」は、
例年3万袋が用意され、12月にお頒かちされます。
 
「大福梅」の起源は、
平安時代の中期の天暦5年(951年) に疫病が流行した際、
当時の天皇であった村上天皇が
梅入りのお茶を飲み病気が治ったことから、
このお茶を「王服」(おおふく)と称して、
毎年元旦に飲む風習が始まったのでした。
 
この風習が庶民にも広がり、お正月に梅を入れたお茶を飲み、
一年の無病息災と長寿幸福を願うようになりました。
「大福梅」の「大福」の字は「王服」より転訛したもので、
縁起の良い吉字を当てたものとされています。
 
 
「大福梅」は、
縁起物であるシダの葉「ウラジロ」とともにパックされて
奉書紙で包まれています。
値段は梅干しが約6粒入って一袋700円です。
 
大福梅一袋(梅干し約6粒入り)
  • 初 穂 料 :700円
  • 授与期間:12/13 8:30より開始~無くなるまで
 
また、色々な縁起物がセットになった「ことはじめセット」は、
大福梅に加え、祝箸や守護縄などが入って一袋3,000円です。
 
ことはじめセット(数量限定)
  • セット内容
     大福梅一袋(梅干し約6粒入り)、
     祝箸(5膳)、屠蘇一袋(2パック入り)、
     守護縄一つ、清め塩一つ
  • 初 穂 料  :3,000円
  • 授与期間:12/13 8:30より開始~無くなるまで
 
  • 住所:〒602-8386
       京都府京都市上京区馬喰町