正月

小豆粥(あずきがゆ)・望粥(もちがゆ)・桜粥(さくらがゆ)

粥(縁起の良い食べ物) 正月十五日に行われる「小正月」には、 小豆を入れた「小豆粥」(あずきがゆ)を食べる 習慣が今も残っています。 小豆粥 粥杖(かゆづえ) 粥柱(かゆばしら) 「粥占」(かゆうら) 小豆粥の作り方 小豆粥 「小豆粥」は、1月15日に…

小正月をめでたく彩る「餅花」

「餅花」(もちばな)とは、「小正月」に、 ヤナギ・ヌルデ・エノキ・ミズキなどの 木の枝に、小さく切った餅や団子を刺して 飾った縁起の良い飾り物です。 年頭に豊作や幸福を祈願する 「小正月」の行事のひとつとされています。 その土地の風習によって 飾…

書初め(かきぞめ)

書の上達を願い、1月2日に書をしたためる 「書初め」。 「書初め」の起源は平安時代のの宮中における 「吉書の奏」(きっしょのそう)です。 「吉書の奏」(きっしょのそう)とは、 改元・代替わり・年始など、 物事が改まった節目に、 天皇に文書を奏上す…

出初式(でぞめしき)

「出初式」(でぞめしき)の歴史は、 江戸時代の万治2年1月4日(1659年2月25日)に時の老中 稲葉伊予守正則が 定火消総勢4隊を率いて、上野東照宮で 「定火消」によって顔見せの儀式 「出初」を行い、気勢を上げたことが 由来とされています。 これは、その2…

三日とろろ

南東北や関東甲信越地方では、 1月3日に一年の健康を願って 「とろろ汁」や「とろろご飯」をいただく 習わしがあります。 (1月4日に「とろろご飯」を食べる「四日とろろ」と 呼ぶ地域もあるそうです。) 山芋をすりおろした「とろろ」には、 胃腸を整えたり、 滋…

年明けうどん(としあけうどん)

「年明けうどん」とは、昔から長寿を祈る 縁起物でもある「純白のうどん」に 「紅」を添えた、紅白のめでたいうどんを 年の初め(1月1日~15日)に食べることで、 その年の幸せを願うものです。 「年明けうどん」とは、 「うどん県」の食文化を活かして、 本…

屠蘇(とそ)

「お屠蘇」(おとそ)は、お正月に 無病長寿を願って頂く香り高い薬酒のことです。 現代では「お屠蘇」は、 単に日本酒のことを言う場合もありますが、 本来、「お屠蘇」とは、「屠蘇散」(とそさん) または「屠蘇延命散」(とそえんめいさん)と言い、 肉桂…

初竈・初炊ぎ・俎始(はつかまど・はつかしぎ・まないたはじめ)

元日に初めて竈を焚くことを 「初竈」(はつかまど)と言います。 火や竈の神様に 水を上げたり、塩で浄めたりして、 一年の火の用心を祈ります。 新年最初に飯を炊くことを 「初炊ぎ」(はつかしぎ)と言います。 元日の朝はお雑煮を頂くので、 元日の夜か2…

買い初め(かいぞめ)・初買い

新年の最初の買い物が、 「買い初め(初買い)」です。 仕事始めとして、 「初売り」や「初荷」がある1月2日。 目玉の一つは「福袋」で、 一年の運試しの意味合いもあります。 「福袋」の由来 「福袋」の起源 「福袋」の由来 「福袋」は、「七福神」のお一人で、…

若火・若火迎え

新年の行事として、大晦日に歳神様の祭壇に 供える灯明の火種となる新しい火を起こし、 福茶や雑煮を作る竈の火を焚くための 神聖な火を迎える「若火迎え」という行事が ありました。 昔は、大晦日の夜に 神社で大きな篝火(かがりび)を焚いたり、 民家でも…

お雑煮(おぞうに)

「お雑煮」は、歳神様(年神様)にお供えした 「餅」のご利益を頂戴するために、 年神様(歳神様)の魂が宿った「餅」を 野菜や鶏肉、魚介などと一緒に煮込んで作る、 お正月には欠かせない料理です。 お雑煮の由来 お雑煮 餅 お餅の意味 汁 具材 珍しいお雑…

若水(わかみず)

「若水」は、元日の早朝に 井戸から水を汲んで神棚に供えることです。 またその水のことも「若水」と言います。 邪気を除くと信じられ、神聖視して、 「初穂水はつほみず」「福水ふくみず」「宝水たからみず」「黄金水こがねみず」 などとも呼ばれています。…

お節料理

「おせち料理」の「おせち」とは、 「御節供」(おせちく)を略したもので、 元々は季節の節目となる「節日」(せちび)に 神様の供える食べ物のことでした。 「節日」(せちび)とは、 「元日」と「五節句」 (人日・上巳・端午・七夕・重陽)のことで、 おせち…

正月飾り(門松・かどまつ)

日本人にはお馴染みの「正月飾り」と言えば、 松や竹を筵で包み、荒縄で結んだ 「門松」「松飾り」ではないでしょうか。 「年神様(歳神様)」がおいでになるための 目印です。 常緑の松は「神様が宿る木」であり、 神様をお待ちするのに相応しいと考えて、 平安…

正月飾り(注連縄・注連飾り)

正月飾りの「注連縄」「注連飾り」 「注連縄」の種類 注連縄 注連飾り 牛蒡注連+前垂れ 玉飾り 輪〆、輪飾り 家庭で注連飾りを飾る場所 正月飾りを飾る時期 正月飾りを片付ける時期 正月飾りの処分方法 家庭ごみとして処分したい時 正月飾りの「注連縄」「…

初詣(はつもうで)

新しい年になって初めて寺社にお参りに行って、 新しい一年の幸せを祈願することを 「初詣」(はつもうで)と言います。 「初参り」(はつまいり)と呼ぶこともあります。 お正月の「三が日」や「松の内」、 遅くても1月中には「初詣」に行くという方が 多い…

初正月(はつしょうがつ)

「初正月」(はつしょうがつ)とは、 誕生して初めて迎えるお正月を言います。 男の子の初正月祝い 「破魔弓」「破魔矢」 女の子の初正月祝い 「羽子板」 羽子板市 最近では「初正月」を 派手に祝わなくなりましたが、 昔は正月を迎える毎に 一つ年を取るとい…

正月飾り(年木・幸木・新木)

正月飾りには様々な種類がありますが、 その中に、「年木としぎ」「幸木さいわいぎ」「新木にゅうぎ」という 余り聞き慣れないお飾りがあります。 それぞれどの様な物なのか説明します。 「年木」(としぎ) お正月に歳神(年神)をお迎えする為に 用意され…

裏白(うらじろ)

「裏白」(うらじろ)は、 「注連飾り」「門松」「鏡餅」など、 様々な「正月飾り」には欠かせない葉です。 冬ざれて辺りの野山が枯れ果てる中、 群落をなして青々と自生する ウラジロ科の大型多年生草本です。 斜面を覆うほどの繁殖力を持ち、 四季を通して…

福寿草(ふくじゅそう)

「福寿草」(ふくじゅそう)は、 旧暦の正月(2月)頃に咲き出すことから、 「元日草」(がんじつそう)「朔日草」(ついたちそう)、 「寿草」(ことぶきぐさ)と呼ばれ、 昔から縁起の良い植物として、 松や竹、梅などと一緒に 正月用の花として重宝されてき…

楪(ゆずりは)

「楪(譲葉)」(ゆずりは)は、 高さ5mから10mにもなる常緑樹で、 庭木や生垣に利用されています。 初夏に新しい若葉が出て伸びると、 古い葉は新しい葉の成長を見届けてから 夏から秋に後を譲るように落ちる様子が、 無事に代替わりすることに例えられ、 …

年取り魚

かつては数え年だったために、年が明けると 年齢が一つ増えることを「年取」と言いました。 新年の神様・年神様は 夜中にやって来るとされたため、 大晦日の夜には、 「年越し膳」「年取り膳」「年取の飯」という名で、お祝いの御馳走を供え、 家族で囲んで頂く慣わ…

鏡餅(かがみもち)

元旦には、「歳神様(年神様)」という神様が、 1年の幸福をもたらすために 各家庭にやってくるとされています。 そして、お迎えした年神様の依り代(よりしろ)、 つまり居場所が「鏡餅」なのです。 鏡餅とは 鏡餅の意味と由来 「鏡餅」飾り 裏白(うらじろ…

福茶(ふくちゃ)

縁起物 「福茶」は、元旦に汲んだ「若水」を沸かして 茶を飲む習慣のことを言います。 linderabella.hatenadiary.com 「福茶」の起源は平安時代に遡り、 疫病に侵された天皇が、 観音像に供えられたお茶を飲んだところ 回復したことから、 これに倣って1年…

初巳(はつみ)

新年の最初の「巳の日」に行われる「初巳祭」。 この日、七福神の一つである 「弁財天」に参詣する風習があります。 弁財天が蛇を使者に用いたことに由来します。 弁財天 インド神話では、河川の女神「サラスヴァティー」と言われ、 水と豊穣の神として崇拝…

初寅(はつとら)

初寅とは 信貴山朝護孫子寺 毘沙門天について インドの財宝の神様「クベーラ」 戦いの神様、四天王「多聞天」 七福神「毘沙門天」 北を守護する「十二天」のお一人「毘沙門天」 初寅とは 「初寅」(はつとら)とは、 その年最初の「寅の日」のことを言います…

初夢(はつゆめ)

初夢はいつ見た夢のことを示すかについては、 いくつか説があります。 大晦日の夜から元旦にかけて見る夢 元旦から2日の夜にかけて見る夢 正月2日の夜に見る夢 古来、大晦日は眠らずに元旦を迎えていたため、 初夢は元日の夜に見る夢を指していました。 そ…

鬼夜(おによ)

毎年1月7日、福岡県久留米市の大善寺玉垂宮で 「鬼夜(おによ)」が開催されます。 「鬼夜」とは、 仁徳天皇56(368)年1月7日、藤大臣(玉垂命)が勅命により 当地を荒し、人民を苦しめていた賊徒、 肥前国水上の桜桃沈輪(ゆすらちんりん)を 闇夜に松明を…

お年玉

子供達にとって、 お正月にもらう「お年玉」は楽しみの一つです。 最近では、お盆にもお金をあげる「お盆玉」の習慣も 徐々に広がりをみせているそうです。(ヒエ~ッ!) 古くお年玉は現在のようにお金ではなく「丸餅」でした。 「お年玉」は元々、魂が宿っ…

初門出(はつかどで)

新年に初めて出掛けることです。 「初日の出参り」や「初詣」は勿論、 ちょっとした外出でも「初門出」と言って、 めでたいこととされています。 「門出」は人生の節目を迎える人に対して使われる言葉です。 「門出」には2つの意味があります。 1つ目は「…