神具

幣帛(へいはく)

「幣帛」(へいはく)とは、祭祀において 神々に対する祈願などのために奉られる ものです。 「幣」「帛」が、 共に布に因む意味を持つことから、 元々は布地を表した語で、 古くより絹や麻、木綿(ゆう)などの布帛を 柳筥(やないばこ)に納めてお供えをし…

神鏡(しんきょう)

「神鏡」(しんきょう)とは、 神具の中でも特に大きな役割を担うもので、 三種の神器の一つである 「八咫鏡」(やたのかがみ)の模型です。 天照大御神(あまてらすおおみかみ)は、 邇邇芸命(ににぎのみこと)の天孫降臨に際して、 「三種の神器(しんき…

三宝・三方(さんぼう)

「三宝」(さんぽう)とは、 神道の神事において使われる、 「神饌」(しんせん)を載せるための台で、 「折敷」(おしき)と穴が開いた「台(胴)」で 成り立っています。 - 神饌(しんせん) - 「御饌」(ぎょせん)とも言って、 お祭りなどで神様に献上す…

裏白(うらじろ)

「裏白」(うらじろ)は、 「注連飾り」「門松」「鏡餅」など、 様々な「正月飾り」には欠かせない葉です。 冬ざれて辺りの野山が枯れ果てる中、 群落をなして青々と自生する ウラジロ科の大型多年生草本です。 斜面を覆うほどの繁殖力を持ち、 四季を通して…

神饌(しんせん)

「神饌」(しんせん)とは、「御饌」(みけ)とも言って、 お祭りなどで神様に献上するお食事のことです。 神様にお食事を差し上げておもてなしをして、 そのお下がりを 参列した人達でいただく行為・「神人共食」が、 日本の祭りの特徴であるとも言われてい…

真榊(まさかき)

「真榊」(まさかき)とは、神事の場で祭壇の左右に立てる祭具です。 直立した棒の上に榊を付け、 緑・黄・赤・白・青の五色絹の幟(のぼり)のを垂らし、 向かって左側には「草薙剣」(くさなぎのつるぎ)を、 右側には「八咫鏡」(やたのかがみ)と「八尺…

玉串(玉串)

「玉串」(たまぐし)は、みずみずしい榊の枝に、 紙垂(しで)や木綿(ゆう・麻のこと)を付けたものです。 神職や参拝者が神様に拝礼する時に捧げます。 地方によっては、榊の代わりに、 杉、樅、ヒバなど、 その土地とゆかりの深い植物の玉串が使われてい…

神籬(ひもろぎ)

「神籬」(ひもろぎ)とは、 神様を迎え入れるための仮設の依り代のことを言います。 神社や神棚以外の場所で祀りを行う場合、 臨時に神を迎えるための依り代となるものです。 通例、青竹などで四方を囲み、 注連縄(しめなわ)を張り巡らし、 中央に榊を立…

斎竹・忌竹(いみだけ)

「地鎮祭」など、外で行われるお祭りの時に、 四隅に立てられる青竹のことを 「忌竹」(いみだけ)と言い、「斎竹」とも書きます。 外でお祭りを行う時には、 その場所に「神籬」(ひもろぎ)を立て、 そこへお祭りに由縁のある神様に降臨していただきます。…

御幣(ごへい、おんべい、おんべ)

「御幣」(ごへい)とは、祭祀で用いられる「幣帛」の一種で、 2本の「紙垂」(しで)を 「幣串」(へいぐし)と呼ばれる細い木や竹の棒に挟んだものです。 「幣束」(へいそく)とか「幣」(ぬさ)とも言います。 一般的な「御幣」(ごへい)は 細長い「紙…

紙垂(しで)

「紙垂」(しで)とは、 「注連縄」や「玉串」、「祓串」(はらいくし)、 「御幣」(ごへい、おんべい、おんべ)などにつけて垂らす、 特殊な断ち方をして折った紙のことを言います。 「紙垂」(しで)には「聖域を表す象徴」という意味があります。 その形は…

注連縄・標縄・七五三縄(しめなわ)

「注連縄」(しめなわ)は、 神社や神棚などに見られます。 神社には、手水舎、楼門、御本殿、 拝殿などに張り巡らされ、 神聖な区域に懸け渡し、内と外を隔てて、 ここが特別な場所であることを、人々に明示し、 不浄に触れさせないために用いられるものです…

神棚に配置する「神具」

瓶子(へいし) 水玉(みずたま)・水器(すいき) 榊立(さかきたて) 高月(たかつき)・平皿(ひらざら) 神鏡(しんきょう) 灯明(とうみょう)・篝火(かがりび)・ローソク立て・灯籠(とうろう) 三宝[三方](さんぽう) 注連縄 (しめなわ) 雲板…

神鈴(しんれい)

多くの神社には、拝殿の中央で賽銭箱の真上辺りに、 麻縄や、紅白・五色の布などを垂らしてた大きな鈴が吊られています、 これを振り動かして鈴を鳴らし、お参りをします。 鈴の清々しい音色は、 参拝者を祓い清め、神霊の発動を願うものと考えられています…