縁起物

菊の文様

菊は、奈良時代から平安時代にかけて、Chinaから伝えらました。 Chinaの黄河源流にある菊の群生地から 流れ出た水を飲んだ里人が延命を得たという「菊水」の伝説や、 菊の露が滴った渓流の水を飲んで長命を得たという 能楽の『菊慈童』の伝説などにより、 長…

お清め塩

日本人は古来、 「塩」に不浄を清める効果があると考えていました。 葬式の帰りに塩を撒くのも、 土俵で力士が塩を撒くのもそのためです。 料理やお店先の盛り塩にも、 清め塩の伝統が影響していると見られます。 古来から人々は死を恐れ、死を穢れたものと…

水引(みずひき)・熨斗(のし)

かつて贈り物には、水引や熨斗を付けるのがしきたりでした。 その歴史は室町時代まで遡ります。 「水引」は、 婚礼用の祝儀樽に細い注連縄を掛ける習わしがあることから、 元々は神事用の酒や食品を贈るのに付けられたものが 一般的な贈り物にまで広まったと…

玉(たま/ぎょく)

私達が普段アクセサリーとして使っている玉類は、 大昔から、神様との交信手段として、 聖なる力を持った祭祀用の道具として大切なものでした。 専門集団によって作られていたようで、 勾玉、管玉、丸玉、なつめ玉、切子玉など形は様々。 材質も真珠、翡翠、…

打ち出の小槌(うちでのこづち)

「打ち出の小槌」を振りながら、願い事をすると どんな願い事でも叶えてくれると言われています。 昔話によく登場しますが、 鬼の忘れ物だったり、ネズミが引いて来たとか、 竜宮から持ち帰ったとか、いずれも異界からの届き物で、 不思議な力を備えています…

宝船(たからぶね)

「宝船」とは、 「七福神」やChinaの「八仙」(はっせん)が乗る 宝物を積み込んだ帆船、または、その様子を描いた図のことです。 八仙(はっせん) 日本の「七福神」のようなもので、道教の仙人の中でも代表的な存在です。掛け軸や陶磁器に描かれるめでたい…

火打石(ひうちいし)

時代劇などで、出かける方の無事を祈って 「いってらっしゃい」と カチカチと「火打石」を打つシーンを見たことがある方も 多いのではないかと思います! 今でも、ゲン担ぎや縁起の悪いことや危険な目に遭わないようにと 今でも伝統を重んじる職業の人、 例…

箸(はし)

「箸」(はし)は日本人が一番よく使う道具で、 食器で一番使うのが「箸」です。 「箸」は日本人にとって生活の中に溶け込んだ必需品であると同時に、 精神に根付いた非常に重要な道具であると言えます。 生まれて間もなく「お食い初め」で箸を使い、 三度の…

しゃもじ

しゃもじは杓子とも言います。 ご飯をよそうヘラも、汁をよそうオタマジャクシも、 水をくむ時の柄杓も、 ともに植物の瓢(ひさご)=瓢箪(ひょうたん)から出た言葉です。 しゃもじの中央の窪んだ所には神が宿るとされ、 御祈祷を受けたしゃもじで喉をなで…

手拭い

手拭いの起源は諸説ありますが、 その原形は古くは奈良時代とも言われ、 手拭いが神仏の像や飾り付けなどの清掃に使われるのが一般的でした。 平安時代になると、 神具として神事に身に纏う装束として使われるようになりましたが、 布が貴重なものだったため…

団扇(うちわ)

「うちわ」は漢字で「団扇」と書きます。 「団」は丸い物を表現する漢字です。 「扇」は風をあおぐ(扇ぐ)という意味です。 「あおぐ」「あおぐ」・・・「おうぎ」・・・っとなったそうです。 団扇(うちわ)には、 扇いで風を起こし、神の気配を強める働き…

蚊帳(かや)

「蚊帳」は夏に虫除けのために吊るしますが、 伝統的には魔除けの意味もありました。 古来日本人は「ヘンプ」(麻)を大いに活用してきました。 ヘンプはアサ科の植物です。 繊維素材として使われる「麻」は、 元々日本に自生し、活用されてきました。 紀元…

風鈴(ふうりん)

日本の夏の風物詩として根付いている「風鈴」。 風が吹く度に、チリンチリンと鳴る、軽やか風鈴の音は 耳にするだけで本当に涼しくなった気がするのですから、 不思議です。 今は涼しさの演出として飾られる「風鈴」ですが、 元々は「魔除け」のために吊るさ…

熊手(くまで)

年末の風物詩「酉の市」 (とりのいち) 。 酉の市では、境内や門前に「熊手」の市が立ち、 露天商が軒を並べます。 縁起熊手 熊手の種類 指物(さしもの) 熊手の買い方のコツ 正しい熊手の飾り方 縁起熊手 金運や福運をかき集める縁起物です。 「熊手」には…

箒(ほうき)

「ほうき」は「箒」と書き、古くは「ははき」と言いました。 箒には、「箒神」(ははきがみ)という 出産に関わる神様が宿ると言われています。 赤ちゃんが生まれる部屋に箒を立ててお酒を供えたり、 妊婦のお腹を箒でなでたり習慣がありました。 安産を祈る…

お守り犬、犬張り子(いぬはりこ)

「犬張り子」(いぬはりこ) は、 江戸時代に作られた犬の立ち姿の張り子玩具のことで、 犬はお産が軽く、また多産であることにあやかって 古くから安産のお守り・お宮参りの祝いものとして、 広まっていきました。 また犬の子は病気をせずにスクスク育つこ…

お守り

「お守り」とは、一般的に社寺で販売されている護符や お札が入っている小さい袋型の縁起物で、 神様の力が宿っているとされているものです。 神のご加護を得るために身に着けていたとされる「勾玉」が始まりで、 平安時代にはお守りは既にあったとされてい…

縞(しま)

筋を平行に並べた、 あるいは縦横に交差させた連続模様のことで、 「よこ縞」と「たて縞」、「斜め縞」、「格子縞」があります。 室町時代から江戸時代にかけて輸入された「名物裂」の中に、 「間道」(かんとう)と呼ばれる異国情緒の「縦縞」があり、 これ…

格子(こうし)

細い木を縦横に組んだ格子戸のような文様であることから、 「格子」の名で呼ばれることになりました。 元々は「格子縞」と言いました。 江戸時代には、縞の流行とともに、線の太さや密度などによって 格子のバリエーションが増えました。 印象的なのは、格子…

絵馬(えま)

「絵馬」とは、 ご祈願やお礼参りの際に神社に奉納する 絵を描いた板のことです。 おみくじを結ぶのとは違って、 「奉納する」ものであるところがポイントです。 絵馬の起源 絵馬の正しい書き方 どこに書く? 縦書き?横書き? お願いごとはどのように書く?…

小さな点を前後左右に並べることによって、 生まれる文様もあります。 大小の点で文様を表した「霰文」(あられもん)、 絞り染めで点を表した「鹿の子文」(かのこもん)、 点の並べ方によって文様を表した 「鮫小紋」(さめこもん)や「行儀小紋」(ぎょう…

菱(ひし)

「菱形」は2方向の平行線が交わって生まれる幾何学文様で、 連続すると「斜め格子」とか「襷文様」などと呼ばれます。 池沼に自生する水草「菱」の葉や実の形を文様化したものという 説があります。 水草の菱は繁殖力の強い特徴があることから、 「子孫繁栄…

檜垣(ひがき)

「檜垣」とは、 檜(ひのき)の薄板を 網代(あじろ)に編んで作った垣根のことを言います。 その網目の形を文様化したものは、 着物や帯の柄として好まれ、白生地の地紋にも用いられています。

紗綾形(さやがた)

「紗綾形」とは、 卍の字を斜めに崩し、組み合わせて連続模様にしたもので、 「卍崩し」「卍繋ぎ」「雷文繋ぎ」などとも呼ばれます。 桃山時代に明から伝わった織物「紗綾」の地紋に使われていたために この名が付けられました。 「不断長久」( 絶えること…

網目(あみめ)

「網目文様」は曲線を交差させ繋いだ形の文様です。 漁師の網の目の形になる事から「網目文様」と呼ばれるようになりました。 前後左右に連続するリズミカルな曲線が美しく、 江戸時代になってから文様に用いられるようになり、流行。 陶磁器の文様や小紋・…

籠目(かごめ)

竹などで編んだ籠の網目をそのまま文様化したものです。 「籠目模様」は、 単純に編んだ竹の籠の網目から生じた文様ですが、 葦・水鳥・柳などの 水辺のものと合わせて意匠化されることが多い文様です。 元々は武将達が夏に着る 「帷子」(かたびら)に用い…

立涌(たちわき、たちわく)

「立涌」は 「たちわき」とか「たちわく」とも呼ばれ、 2本の曲線を用いて 水蒸気がゆらゆらと涌き立ち昇っていく様子を表す 「有職文様」のひとつです。 古代Chinaから伝来した唐草文様の一種が、 平安時代の和風化とともにこの形になったとの説もあります。…

蜀江(しょっこう)

「蜀江」という名前は、 Chinaの三国時代に、 魏、呉と共に三国時代を形成した蜀(しょく)にあった 「蜀江」という河の名前に由来しています。 「蜀江」は、 現在の四川省・成都付近を流れる揚子江上流にあった河で、 古くから良質な絹織物の産地として知ら…

青海波(せいがいは)

「青海波」は 水面に見える波頭を幾何学的に捉えて文様化したもので、 エジプトやペルシャを始めとして 世界各地で見られる文様です。 日本でも古くは埴輪の着物の内に見られますが、 意外なことに水を意味する文様として描かれ始めるのは 鎌倉時代からです…

七宝(しっぽう)

同じ大きさの円を円周の4分の1ずつ重ねていく文様で、 有職文様では「輪違」(わちがい)と呼びます。 光を表す菱のような形と、花びらのような形の組み合わせが見えるという 仕掛けになっています。 「七宝」とは仏教の用語で七つの宝物を示す言葉であり…