縁起物
「勾玉」(まがたま)は、 古くから不思議な力が宿るとされ 魔除けや厄除け、悪霊から身を護るという 意味で身につけられてきました。 歴史 勾玉の語源 「勾玉」の形の由来 月の形を模したとする説 魂の姿を模した説 胎児の形を模した説 動物の牙を真似した…
日本は海に囲まれた島国であり、 日本人は、海の幸を重要な資源として、 古来から活用してきました。 特に「鯨」(くじら)は、 捕鯨を通じて信仰が生まれ、 唄や踊り、伝統工芸から食文化まで、 多くの「鯨文化」が実を結び、 現代に伝承されています。 鯨…
日本の夏の風物詩「金魚」は、 縁起の良い魚です。 金魚を飼うだけでなく、 金魚をモチーフにしたお守り、 金魚グッズなどを携帯したり、 絵や写真を見るだけでも効果があると 言われています。 歴史 金魚の起源 「金魚」の名前の由来 金運アップのための金…
日本の夏の風物詩のひとつ「風鈴」(ふうりん)。 家の軒下などに吊り下げ、風が吹く度に、 チリンチリンと鳴る、軽やか風鈴の音を 耳にするだけで本当に涼しくなった気がする のですから、不思議です。 涼しさの演出として飾られる「風鈴」ですが、 元々は「…
夏に咲く花の代表「朝顔」は 縁起物としても知られています。 「牽牛子」(けんごし) 東京入谷の鬼子母神「入谷朝顔まつり」 園芸ブーム 第一次朝顔ブーム~文化・文政期 [1804~1830]~ 第二次朝顔ブーム~嘉永・安政期 [1848~1860]~ 明治期以降 「牽牛子…
旧暦5月5日は「薬日」(くすりび)と呼び、 薬草を摘む習わしがありました。 そして「端午の節句」には、種々の薬や 「麝香」(じゃこう)や「沈香」(じんこう)を玉にして 錦の袋に入れ、菖蒲や蓬の葉を飾りつけ、 五色の糸を垂らして飾って、 不浄を払い、邪…
「端午の節句」は「菖蒲の節句」とも呼ばれ、 現在では「こどもの日」に制定されており、 更に「薬の日」でもあります。 飛鳥時代には野山で「薬猟」(くすりがり)と呼ばれる 野草摘みの行事が行われていました。 菖蒲(しょうぶ) 菖蒲・花菖蒲・カキツバタ…
古くから「花の王様」と呼ばれて親しまれてきた 「牡丹」(ぼたん)。 和の雰囲気も洋の雰囲気も持っており、 品種改良も多岐に渡ります。 ボリュームたっぷりの艶やかな花姿は、 一輪あるだけで気品と風格を漂わせています。 牡丹の基礎知識 牡丹の名前の由…
桜の花が観賞されるようになったのは平安時代ですが、 貴族達はそれまでの「梅」に加えて「桜」を愛でるようになり、 文学や美術にも登場します。 当時の桜は「山桜」で、文様もそれを意匠化したものですが、 次第に「八重桜」や「枝垂桜」など種類が増え、 …
桜(さくら)は卒業から入学の時期に咲く、 日本の春の花代表とも言えるような樹木です。 「国民に最も愛好され、その国の象徴とされる花」とされる 「日本の国花」でもあります。 桜は種類が多く、自生している種類だけでも15種類位あります。 園芸用に品種…
「だるま」は昔から、 七転び八起きの縁起物として親しまれてきました。 目無しのものに片目を書き入れ、 願いが叶った際に、両目を入れる達磨は、選挙などでお馴染みです。 これは片目を墨で黒くすると 達磨が人に代わって苦労してくれるとする考えによるも…
「菱形」は2方向の平行線が交わって生まれる幾何学文様で、 連続すると「斜め格子」とか「襷文様」などと呼ばれます。 池沼に自生する水草「菱」の葉や実の形を文様化したものという 説があります。 水草の菱は繁殖力の強い特徴があることから、 「子孫繁栄…
「宝船」とは、 「七福神」やChinaの「八仙」(はっせん)が乗る 宝物を積み込んだ帆船、または、その様子を描いた図のことです。 八仙(はっせん) 日本の「七福神」のようなもので、 道教の仙人の中でも代表的な存在です。 掛け軸や陶磁器に描かれる めで…
9月の誕生石「サファイア」 宝石言葉 慈愛・誠実・徳望 深みのあるブルーが特徴的なサファイアは、「慈愛」「誠実」「貞操」などの意味を持っています。そのため、「揺るぎない心の象徴」とされ、古くから多くの人々に愛されてきました。 1 月ガーネット 2 …
「羽子板」は、女の子の初正月を祝い、 無事成長することを願うための「大切なお守り」です。 羽子板とは 羽子板の歴史 「無患子」(むくろじ) 羽子板とは 「羽子板」は、 女の子の赤ちゃんが初めて迎えるお正月に その子だけの「お守り」として贈られます…
「破魔矢」(はまや)・「破魔弓」(はまゆみ)は、 初詣の際に、「開運厄除・家運隆昌」を祈願して 持ち帰って神棚に飾る風習があります また、「初誕生」や「初正月」「初節句」を迎えた男の子に贈られ、 武者人形など一緒に飾られたりもします。 名前の由…
かつて正月には、川沿いの土手や原っぱで、 凧上げをしている子供達や家族の姿が見受けられました。 寒い中着ぶくれしながら、 一生懸命凧の行方を見上げている姿は、まさにお正月の風物詩でした。 歴史 凧のルーツ1・China 凧のルーツ2・オランダから東南…
松や竹を筵で包み、荒縄で結んだ 「門松」や「松飾り」は 「年神様(歳神様)」がおいでになるための目印です。 全国的な風習として日本人にはお馴染みの正月飾りです。 平安時代、 「常緑の松は神様が宿る木」であり、 神様をお待ちするのに相応しいと考え…
「注連縄」(しめなわ)「注連飾り」(しめかざり)は、 「門松」と同じく代表的な正月飾りです。 ここは年神様をお迎えする神聖な場所という意味で、 神棚、玄関、床の間などに 「注連縄」を張ったり、「注連飾り」を飾ったりします。 「注連縄」には、 神様を…
正月飾りには様々な種類があります。 その中に、「年木」「新木」「幸木」という 余り聞き慣れないお飾りがあります。 それぞれどの様な物なのか説明します。 「年木」(としぎ) お正月に歳神(年神)をお迎えする為に用意される、 お正月用の薪の事です。 …
「菊」は奈良時代から平安時代にかけて、 Chinaから伝えらました。 Chinaの黄河源流にある「菊」の群生地から 流れ出た水を飲んだ里人が延命を得たという「菊水」の伝説や、 菊の露が滴った渓流の水を飲んで 長命を得たという 能楽の『菊慈童』の伝説などに…
日本人は古来、 「塩」に不浄を清める効果があると考えていました。 葬式の帰りに塩を撒くのも、 土俵で力士が塩を撒くのもそのためです。 料理やお店先の盛り塩にも、 清め塩の伝統が影響していると見られます。 古来から人々は死を恐れ、死を穢れたものと…
かつて贈り物には、水引や熨斗を付けるのがしきたりでした。 その歴史は室町時代まで遡ります。 「水引」は、 婚礼用の祝儀樽に細い注連縄を掛ける習わしがあることから、 元々は神事用の酒や食品を贈るのに付けられたものが 一般的な贈り物にまで広まったと…
「打ち出の小槌」を振りながら、願い事をすると どんな願い事でも叶えてくれると言われています。 昔話によく登場しますが、 鬼の忘れ物だったり、ネズミが引いて来たとか、 竜宮から持ち帰ったとか、いずれも異界からの届き物で、 不思議な力を備えています…
時代劇などで、出かける方の無事を祈って 「いってらっしゃい」と カチカチと「火打石」を打つシーンを見たことがある方も 多いのではないかと思います! 今でも、ゲン担ぎや縁起の悪いことや危険な目に遭わないようにと 今でも伝統を重んじる職業の人、 例…
「箸」(はし)は日本人が一番よく使う道具で、 食器で一番使うのが「箸」です。 「箸」は日本人にとって生活の中に溶け込んだ必需品であると同時に、 精神に根付いた非常に重要な道具であると言えます。 生まれて間もなく「お食い初め」で箸を使い、 三度の…
しゃもじは杓子とも言います。 ご飯をよそうヘラも、汁をよそうオタマジャクシも、 水をくむ時の柄杓も、 ともに植物の瓢(ひさご)=瓢箪(ひょうたん)から出た言葉です。 しゃもじの中央の窪んだ所には神が宿るとされ、 御祈祷を受けたしゃもじで喉をなで…
手拭いの起源は諸説ありますが、 その原形は古くは奈良時代とも言われ、 手拭いが神仏の像や飾り付けなどの清掃に使われるのが一般的でした。 平安時代になると、 神具として神事に身に纏う装束として使われるようになりましたが、 布が貴重なものだったため…
「うちわ」は漢字で「団扇」と書きます。 「団」は丸い物を表現する漢字です。 「扇」は風をあおぐ(扇ぐ)という意味です。 「あおぐ」「あおぐ」・・・「おうぎ」・・・っとなったそうです。 団扇(うちわ)には、 扇いで風を起こし、神の気配を強める働き…
「蚊帳」は夏に虫除けのために吊るしますが、 伝統的には魔除けの意味もありました。 古来日本人は「ヘンプ」(麻)を大いに活用してきました。 ヘンプはアサ科の植物です。 繊維素材として使われる「麻」は、 元々日本に自生し、活用されてきました。 紀元…