古事記

古事記

古事記 『古事記』は、日本に現存する最古の書物(作品)です。 序文と上・中・下の3巻から成り、 世界の始まりから神様の出現、皇位の継承まで、 日本の成り立ちがドラマチックに描かれています。 概要 編纂の経緯 『古事記』と『日本書紀』 概要 『古事記…

天地の始まり

古事記 初め世界は、天と地の境目も分からないような混沌の状態がありました。 そんな混沌の中に、うっすらと天と地の境目が生まれた瞬間、 「高天原」(たかまがはら)という場所に神々が次々と現れました。 別天神 造化三神 神代七代(かみよななよ) 高天…

国生み

古事記 「伊邪那岐神」(いざなぎのみこと)と 「伊邪那美神」(いざなみのみこと)の二柱の神が 高天原の神々に命じられて、日本列島を構成する島々を創成した話です。 「於能凝呂島」(おのごろしま) 二神の結婚 国生み 大八島国(おおやしま) 六島 「於…

神生み

古事記 日本の国土が出来ると、 伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と伊邪那美命(いざなみのみこと)は いよいよ「神生み」が始めました。 いわゆる八百万の神々が誕生しました。 家宅六神 自然に関する神様 生産に関わる神様 産業においてなくてはならない神…

黄泉の国(よみのくに)

古事記 伊邪那岐命の黄泉の国訪問 地上に逃げ帰る伊邪那岐命 『日本書紀』にだけ登場する菊理媛神 伊邪那岐命の黄泉の国訪問 伊邪那岐命と伊邪那美命は多くの神様を生みました。 ところが、伊邪那美命は最後に火の神様を生むと、 大火傷を負って亡くなってし…

三貴子の誕生(みはしらのうずのみこ)

古事記 禊によって数多くの神々が誕生 脱ぎ捨てたものから生まれた神々 水に入って体を漱いだ時に生まれた神々 中流で生まれた神々「禍津日神」 災いを直す神々 川での禊で生まれた神々 綿津見三神[海の神] 住吉三神[航海の神] 三貴子の誕生 禊によって…

誓約(うけい)

古事記 父神に追放される須佐之男命 天照大御神と須佐之男命の誓約 宗像三女神 五柱の男神 父神に追放される須佐之男命 伊邪那岐神は、最後に生んだ貴い三柱の神「三貴子」、 天照大御神あまてらすおおみかみ、月読命つくよみのみこと、須佐之男命にすさのお…

天岩戸(あめのいわと、あまのいわと)

古事記 須佐之男命の乱行 天岩戸の神隠れ 天岩戸での神々の役割 再び太陽神が姿を現す 須佐之男命の神逐(かんやらい) 須佐之男命の乱行 須佐之男命は「誓約」(うけい)の結果をもって 身の潔白が証明されたとして、この後豹変し、 乱暴狼藉の数々を繰り広…

八岐大蛇(やまたのおろち)伝説

古事記 大宜都比売神(おおげつひめのかみ)の悲劇 八岐大蛇伝説 櫛名田比売との出会い 八岐大蛇伝説 須佐之男命の神裔 日本初の和歌 須佐之男命の神裔 大宜都比売神(おおげつひめのかみ)の悲劇 高天原を追放された須佐之男命(すさのおのみこと)は、 葦…

大国主神の試練

古事記 因幡の白兎(いなばのしろうさぎ) 大国主神の試練 大国主神の根の国訪問 因幡の白兎(いなばのしろうさぎ) 須佐之男命の子孫である大国主神は、 様々な試練をくぐり抜けていく英雄として知られています。 「因幡の白兎」はその最初のエピソードです…

大国主神の国造り

古事記 大国主神の葦原中国平定 大国主神の神裔 大国主神の国造り 少名毘古那神(すくなびこなのかみ) 御諸山(みもろやま)の神・大物主神 大国主神の葦原中国平定 大国主神の神裔 出雲の支配者となった大国主神は、 須佐之男命の娘「須勢理毘売命すせりび…

葦原中国平定

古事記 天忍穂耳命の天降り 天之菩卑能命の派遣 天之菩卑能命の御子神・大背飯三熊之大人の派遣 天若日子の派遣 雉の鳴女 天若日子の死 壊された喪屋 天忍穂耳命の天降り 大国主神が国造りを完成させた頃、 高天原の天照大御神は、 「豊葦原之千秋長五百秋之…

国譲り

古事記 建御雷神と事代主神、建御名方神 建御雷之男神の派遣 事代主神 建御名方神 大国主神の国譲り 建御雷神と事代主神、建御名方神 建御雷之男神の派遣 葦原中国の平定が思いの他難航するので、 ほとほと困り果てた天照大御神が改めて思兼神おもいかねのか…

天孫降臨(てんそんこうりん)

古事記 高天原の「天津神あまつかみ」と葦原中国の「国津神くにつかみ」との間には、 様々な攻防もありましたが、 ようやく高天原の神々が統治する基盤が整いました。 邇邇芸命の誕生 天孫降臨に従った神々 猿田毘古神 天孫降臨 猿田毘古神と天宇受賣命 邇邇…

日向三代(ひむかさんだい)1. 邇邇芸命

古事記 木花之佐久夜毘売と石長比売 木花之佐久夜毘売の出産 木花之佐久夜毘売と石長比売 邇邇芸命ににぎのみことは猿田毘古神さるたひこを先導に、 幾重にも棚引く雲も押し分け、神威を持って道をかき分けて、 「筑紫の日向の高千穂の久士布流多気くしふる…

日向三代(ひむかさんだい)2. 火遠理命

古事記 海幸彦と山幸彦 海神宮訪問 海幸彦(火照命)の服従 海幸彦と山幸彦 邇邇芸命ににぎのみことは、大山津見神おおやまつみのかみの娘の木花咲耶比売このはなのさくやひめと結婚して、 三人の御子を設けました。 火照命ほでりのみこと(海幸彦)、火須勢里…

日向三代(ひむかさんだい)3. 鵜葺草葺不合命

古事記 鵜葺草葺不合命の誕生 鵜葺草葺不合命と玉依毘売 鵜葺草葺不合命の誕生 山幸彦(火遠理命ほおりのみこと)が兄の海幸彦に勝利し、 この世界を統治するようになって間もない頃、 妻の豊玉毘売とよたまびめがやって来ました。 「火遠理命ほおりのみこと…

神武東征

古事記 神倭伊波礼毘古命 高千穂を出発 五瀬命の死 熊野より大和へ 布都御魂の太刀 八咫烏 宇陀の兄宇迦斯(うえかし)と弟宇迦斯(おとうかし) 久米歌 兄師木と弟師木 大和を統治する別の勢力 皇后選定 白檮原宮(かしはらのみや) 神倭伊波礼毘古命 火遠…

多芸志美美命の陰謀

古事記 時が過ぎ、神武天皇は崩かむあがり(天皇がなくなること)ました。 享年137歳でした。 神武天皇の阿比良比売あひらひめとの間の子・多芸志美美命たぎしみみのみことは 強引に須気余理比売いすけよりひめを自分の妻とした上、 三人の異母兄弟(日子八…