縁起物(飲食物)

あんぱん

日本を代表する菓子パンである「あんぱん」は、 「パン」という欧米から渡来した食文化と 「あん」という日本古来の素材が融合した、 和洋折衷の初めての「パン」です。 「あんぱん」の歴史 あんぱんの日 あんぱんの上には、なぜゴマやケシの実が? あんぱん…

桜茶(さくらちゃ)

結婚式の控室や出産祝いの席など、 おめでたい場所で飲むことが多い「桜茶」。 湯飲みに浮かぶピンクの花びらがとてもかわいいですよね。 桜茶とは 桜茶の入れ方 桜茶とは 「桜茶」とは、桜の花の塩漬けにお湯を入れて作った飲み物です。 「桜湯」とも呼ばれ…

おはぎ・ぼたもち

お彼岸のお供えものの定番と言えば 「おはぎ」や「ぼたもち」。 いずれも、餅米とうるち米を混ぜて炊き、 適度に潰して丸めたものを小豆あんで包んだ和菓子ですが、 季節によって呼び名や作り方が変わります。 ぼたもち おはぎ 夜船、北窓⁈ 半殺し、皆殺し⁈ …

桜餅(さくらもち)

「桜餅」とは、 小麦粉やもち米から作られた生地で小豆あんをくるみ、 塩漬けした桜の葉で包んだ和菓子です。 鮮やかでキレイな桜色でいい香りのする、 春の季節には欠かせない和菓子ですね。 桜餅とは 関東風「長命寺桜餅」 関西風「道明寺桜餅」 桜餅の葉…

三月三日は「桃の節句」。 桃の花を飾ったり、桃花酒を飲む習慣があります。 食べても美味しい「桃」ですが、 「桃」は多くの実がなることから多産の象徴と言われ、 その生命力から、 「不老長寿」、「魔除け」の力があると考えられました。 桃の原産地 神の…

金平糖

星のような形で大変可愛い「金平糖」。 「金平糖」は縁起物のお菓子です。 「金平糖」が縁起物になった由来とご利益について紹介します。 金平糖の由来 金平糖が縁起物になった理由 高級菓子だったから 皇室の引き出物にされているから 製造過程にそのヒント…

香川県「おいり」

「おいり」とは、 ピンク・赤・黄・緑・白・紫・青の七色がカラフルで可愛らしい、 もち米で作った丸くて可愛らしいお菓子です。 香川県の西讃では、昔から結婚式で配られてきた縁起物です。 「おいり」がきれいだと、お嫁さんも美しいと言われています。 お…

草餅

鮮やかな緑色と爽やかな香りの「草餅」。 餅にゆでたヨモギの葉を混ぜ込んだもので、 餅の中に餡を詰めたものもあります。 「よもぎ」は、古くから邪気や病気を祓うと考えられ、 また様々な有効成分を含むことから、 薬草としても重宝されてきました。 草餅…

福茶(ふくちゃ)

縁起物 「福茶」は、元旦に汲んだ「若水」を沸かして 茶を飲む習慣のことを言います。 「福茶」の起源は平安時代に遡り、 疫病に侵された天皇が、 観音像に供えられたお茶を飲み回復したことから、 これに倣って1年の邪を払うために、 お正月に特別なお茶を…

小正月をめでたく彩る「餅花」

「餅花」(もちばな)とは、 小正月に、ヤナギ・ヌルデ・エノキ・ミズキなどの木の枝に、 小さく切った餅や団子をさして飾った縁起の良い飾り物です。 年頭に豊作や幸福を祈願する 「小正月」の行事のひとつとされています。 その土地の風習によって 付けて…

小豆粥(あずきがゆ)・望粥(もちがゆ)・桜粥(さくらがゆ)

粥(縁起の良い食べ物) 小豆粥 小正月に「小豆粥」を食べる習慣は、今も残っています。 小豆の優しい甘みとほのかな塩味の「小豆粥」は、 小豆の「赤」が邪気を祓うと言われ、 1月15日の「小正月」の他、 1月18日の「十八粥」 (15日に作った小豆粥を…

三日とろろ

南東北や関東甲信越地方では、 1月3日に一年の健康を願って 「とろろ汁」や「とろろご飯」をいただく習わしがあります。 (1月4日に「とろろご飯」を食べる 「四日とろろ」と呼ぶ地域もあるそうです。) 山芋をすりおろした「とろろ」には、 胃腸を整え…

初竈・初炊ぎ・俎始(はつかまど・はつかしぎ・まないたはじめ)

元日に初めて竈を焚くことを「初竈」(はつかまど)と言います。 火や竈の神様に水を上げたり、塩で浄めたりして、 一年の火の用心を祈ります。 新年最初に飯を炊くことを「初炊ぎ」(はつかしぎ)と言います。 元日の朝はお雑煮を頂くので、元日の夜か2日…

誕生果物

3月の誕生果物マンゴー 果物言葉 魅了、芳潤 1 月苺(いちご) 2 月みかん 3 月マンゴー 希望、家族愛、 抱擁、トップランナー 団欒、憩い、健康、健全、信じ合う心 魅了、芳潤 4 月バナナ 5 月メロン 6 月さくらんぼ 希望の光、 蕾、成功、縁 大志、敬愛、…

粽・柏餅

「端午の節句」の代表的な行事食と言えば、 小豆餡や味噌餡などの入った餅を、 柏の葉で包んだ「柏餅」(かしわもち)と、 笹の葉で細長いお団子を包んだ「粽」(ちまき)です。 「柏餅」と「粽」のどちらを食べるかは、地域によって違いがあるようです。 関…

文部省唱歌「茶つみ」

立春を第1日として、 そこから数えて88日目を「八十八夜」と言います。 この日に摘んだお茶を飲むと、 その一年間、健康に過ごせると言われています。 1.夏も近づく八十八 野にも山にも若葉が茂る あれに見えるは茶摘みじゃないか あかねだすきに菅の笠…

粔籹(おこし)

「粔籹」(おこし)は「おこし米」とも言い、 米や粟などを熱して干した後、熱した砂糖や水飴に混ぜ、 型に入れ、乾燥させた干菓子のことを言います。 粔籹(おこし)の歴史 日本各地の粔籹(おこし) 大阪府の「岩おこし」「粟おこし」 東京都の「雷おこし…

稲荷寿司(いなりずし)

「稲荷寿司」(いなりずし)は、 甘辛く煮た油揚げの中に、酢飯を詰めた寿司の一種です。 「お稲荷さん」とか「信太ずし」、「狐ずし」などとも呼ばれています。 江戸時代より食べられており、庶民の食べ物として親しまれてきました。 簡単に食べられるとい…

鏡餅

元旦には、「歳神様」(年神様)という神様が、 1年の幸福をもたらすために 各家庭にやってくるとされています。 そして、お迎えした年神様の依り代(よりしろ)、 つまり居場所が「鏡餅」なのです。 鏡餅とは 鏡餅の意味と由来 「鏡餅」飾り 裏白(うらじ…

お節料理

「おせち料理」の「おせち」とは、 「御節供」(おせちく)を略したもので、 元々は季節の節目となる「節日」(せちび)に 神様の供える食べ物のことでした。 「節日」(せちび)とは、 「元日」と「五節句」(人日・上巳・端午・七夕・重陽)のことで、 お…

両の物(料の物)

「両の物(料の物)」とは、 正月の祝い膳の左右に小さな土器(かわらけ)を配し、 そこに羊歯(しだ)や楪(ゆずりは)を敷いて、 「開豆」(ひらきまめ)と「開牛蒡」(ひらきごぼう)を盛りつけた物です。 「開豆」(ひらきまめ)とは、茹でた大豆のこと…

お雑煮

「お雑煮」は 歳神様(年神様)にお供えした「餅」のご利益を頂戴するために、 年神様(歳神様)の魂が宿った「餅」を 野菜や鶏肉、魚介などと一緒に煮込んで作る、 お正月には欠かせない料理です。 お雑煮の由来 「祝箸」(いわいばし) お雑煮 餅 お餅の意…

若水

「若水」は、元日の早朝に 井戸から水を汲んで神棚に供えることです。 またその水のことも「若水」と言います。 邪気を除くと信じられ 「福水・若井・初井・生華水」などとも呼ばれています。 水を頂くことは、命を頂くこと・・・。 そう感謝して、元旦にそ…

大福梅(おおふくうめ)

京都市上京区に鎮座する北野天満宮では古くから お正月の準備を始める12月13日の「事始め」より 12月25日の「終い天神」の頃まで、 お正月の縁起物として「大福梅」(おおふくうめ)が お頒ちされています。 境内の梅を塩漬けしてカラカラになるまで干した「…

古くから日本人は 「餅」をハレの日に欠かさず食べてきました。 餅は、古くから神様に供えるために用いられ、 特に丸い形のもちは神様の魂が宿るとされています。 出産、人生の門出、お祝いなど 人生の節目にお餅と日本人には深い関係があります。 また、桜…

甘酒(あまざけ)

神様から授かった米を原料に作られる甘酒。 『日本書紀』に載っている 「天甜酒」(あまのたむざけ)がルーツと言われ、 邇邇芸命に嫁いだ美しい女神・ 木花之佐久夜毘売(このはなのさくやひめ)が作ったとされています。 神吾田鹿葦津姫、卜定田(うらへた…

バウムクーヘン

ドイツ語で「木のケーキ」を意味する「バウムクーヘン」。 重なる生地が年輪のようで、「繁栄」と「長寿」の意味があり、 縁起物としても重宝されています。 ドイツ発祥の木のケーキ ユーハイム 「バームクーヘン」?「バウムクーヘン」? バウムクーヘンが…

梅干し

敬老祝いや長寿祝いなどのお祝いごとのギフトだけではなく、 結婚式のプチギフトや引き出物にもよく選ばれているのが、 「梅干し」です。 梅干しが縁起がいいとされる理由 シワは長寿の象徴 子孫繁栄を連想させる お祝いの場に相応しい「喜びの花」の梅 梅は…

鰹節(かつおぶし)

引き出物に入れる縁起物として定番中の定番、「鰹節」。 特に、結納や結婚式では、鰹節は欠かせない存在です。 縁起物「鰹節」 鰹節の歴史 焙煎法 縁起物「鰹節」 鰹節は、その切り口が松の木の年輪に似ていることから、 松の気高さを讃える意味で「松魚節」と…

角樽(つのだる)

「角樽」(つのだる)は、樽の左右から突き出した把手に、 持ち手の柄を渡した酒容器です。 婚礼や結納の他、誕生、新築、開店、創業記念、還暦・米寿、 公演のご祝儀など、おめでたい行事に使われる縁起物です。 角樽の歴史 角樽の歴史 角樽は「柳樽」と呼…