桜(さくら)

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(さくら)は卒業から入学の時期に咲く、
日本の春の花代表とも言えるような樹木です。
「国民に最も愛好され、その国の象徴とされる花」とされる
「日本の国花」でもあります。
 
桜は種類が多く、自生している種類だけでも15種類位あります。
園芸用に品種改良された桜は300品種以上もあり、
一般家庭の庭、公共施設の公園、街路にも植えられている樹木です。
 
 

桜(さくら)の基本情報

 
  • 科・属:バラ科・サクラ属
  • 和 名:桜
  • 英 名:Cherry blossom
  • 学 名:Cerasus
  • 原産地:日本、中国、朝鮮半島、ヨーロッパ、北米
  • 開花期:3月~4月
 
 

名前の由来

 
「さくら」の語源には諸説あり、有名なものは次の3つです。
  • 「咲く」に複数を意味する「ら」を加えて
    「さくら」と呼んだという説
  • 「さ」 は春に里にやってくる山の神様(=田の神様)で、
    「くら」はその神様が座する場所という説
  • 『古事記』や『日本書紀』に登場する
    女神「木花咲耶姫」(このはなさくやびめ)
    「さくや」が「さくら」に転化したという説
 
 

日本人と桜

 
「桜」は、弥生時代までは、
穀物の神が宿る神聖な樹木として、扱われていたと言われています。
「花見」には、
田の神様へ今年の稲の豊作を祈る意味合いがありました。
古くは桜の花の咲き具合から、秋の収穫を占ったそうです。
苗代で苗を育てるさなか、豊作への思いを桜に託してきました。
また桜の花が咲くことが、
農作業を開始する合図とされていたのだそうです。
 

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奈良時代には、花と言えば「桜」ではなく「梅」のことを指し、
昔は「花見」と言えば、梅を鑑賞する「梅見」を指していました。
「梅」は元々Chinaの花であり、
「梅見」の行事もChinaから日本に伝来したとされています。
そのため、奈良時代の貴族の間では、
「梅」を鑑賞する「梅見が主流でした。
 
平安時代になり遣唐使が廃止されると、日本独自の文化が花開き、
「梅」から「桜」の花見へと変化し、貴族の中で定着しました。
嵯峨天皇が開催した「花宴の節」で桜の花見をした記録に残っています。
 
江戸時代に入ると、
貴族だけではなく庶民にも桜を鑑賞する文化が広がっていったようです。
「享保の改革」の治水対策として、川沿いに桜が植えられました。
土手の決壊を防ぎ、洪水の被害を最小限に抑えるために桜を植え、
お花見で人を集め、川岸の地面が踏み固められたと言います。
 
「儚く散る」ことを「もののあはれ」と例えるようになったのも
江戸時代に入ってからです。
江戸時代の武士にとって「散る」というイメージは
家が続かないなどのことを連想させるため、
家紋などには使われることは少なかったようです。
 
また、「桜のように散り際は潔くあるべき」
というニュアンスで使われることが多くなったのは
大正以降のようです。
 
 

花見

 
桜のお花見は、春の楽しみの最たる一つです。
今は桜と言えば「染井吉野」が多いですが、
昔は山々にほんのりと色づく「山桜」を眺めたそうです。
因みに、「国花」とされる桜は「山桜」です。
 

染井吉野

「染井吉野」は、
「江戸彼岸」と「大島桜」の交配から生まれました。
この桜は、江戸時代の終わりから明治時代にかけて、
駒込の植木屋が売り出したもので、
奈良吉野山の「山桜」と区別するため、
地名である「染井」を冠して
「ソメイヨシノ」と呼ばれるようになりました。
「染井吉野」は、九州・四国地方より3月下旬から咲き始め、
桜前線は次第に北上していきます。
 

山桜

山桜は古来、日本に自生してきた野生種の桜です。
奈良県吉野山の「吉野の桜」はこの「山桜」です。
奈良県の吉野山の「山桜」は約3週間に渡って、
下千本、中千本、上千本、奥千本と
山下の北から山上の南へと順に、
約3万本の花が次々と咲き、山が薄紅色に霞んで見えます。
 

国の天然記念物になっている「日本三大巨桜」

桜の名所と呼ばれている所は沢山ありますが、
その中でも国の天然記念物に登録されている
「日本三大巨桜」と呼ばれる古木の桜があります。
 
三春滝桜
福島県田村郡三春町の「常楽院」にある
エドヒガン系のベニシダレザクラで、
大正11(1922)年に国の天然記念物の指定を受けました。
樹齢は1000年以上と推定され、
樹高は13.5m、枝張りは東西に25m南北に20mに達します。
四方に伸びた太い枝に、真紅の小さな花を無数に咲かせ、
その様がまさに水が滝のように流れ落ちるように見えることから、
「滝桜」と呼ばれるようになったと言われています。
 
山高神大桜
山梨県北杜市武川町山高。
日本武尊が東夷征定の際、この地に留まり、
記念にこの桜を植えたという伝承が名の由来となっており、
その後、日蓮聖人がこの木の衰えを見て、
回復を祈ったところ再生したため、 「妙法桜」とも言われています。
推定樹齢は2000年。
日本で最古・最大級のエドヒガンザクラと言われています。
国指定の天然記念物第1号に指定されています。
 
淡墨桜
岐阜県の本巣市内にある淡墨公園内にあります。
継体天皇お手植え伝説のある桜で、
蕾の時はピンク、満開時に白く、散り際には淡く墨色を帯びています。
高さ約16m、幹囲約10mのヒガンザクラの一種で、
国指定の天然記念物です。
樹齢は1500余年と推定されています。
 
 

さくらの日

3月27日は「さくらの日」です。
桜を通して日本の自然や文化について関心を深めてもらう目的で、
日本さくらの会が「3(さ)×9(く)=27」の語呂合わせと、
この頃は七十二候のひとつ
桜始開(さくらはじめてひらく)の時期と重なることから、
平成4(1992)年に定められました。
 

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食用ではない?

 
日本人が好んで観賞している桜も実が付かないことはありませんが、
「食用」ではありません。
 
「さくらんぼ」は
「西洋実桜」(せいようみさくら)という品種の桜の果実です。
これは、ヨーロッパ原産の品種で、果実を食用にする桜です。
そのままでは酸味が強く食用には向かないので、
甘く食べやすいように品種改良されたものが
「さくらんぼ」として出回っています。
 
 

桜の文様

 

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季節の湯・4月「桜湯」

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薬効があるのは「樹皮」のほうです。
花びらを一緒に浮かべれば、風雅な春の趣も味わえます。
 

linderabella.hatenablog.jp

 

桜の花言葉

桜全体の花言葉は「精神美・優美な女性・純潔」などがあります。
「優美な女性」は、桜の花の様子から付けられたのでしょうか。
言われてみれば、桜は優しい女性のような雰囲気がありますよね。
八重桜の花言葉は「おしとやか・豊かな教養」などです。
 
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