神社

幣帛(へいはく)

「幣帛」(へいはく)とは、祭祀において 神々に対する祈願などのために奉られる ものです。 「幣」「帛」が、 共に布に因む意味を持つことから、 元々は布地を表した語で、 古くより絹や麻、木綿(ゆう)などの布帛を 柳筥(やないばこ)に納めてお供えをし…

水天宮(すいてんぐう)

「安産祈願」で知られる 「水天宮」(すいてんぐう)は、 福岡県久留米市の水天宮(久留米水天宮)を 総本宮とする、日本全国にある神社です。 「水天宮」は水及び子供に縁の深い神社であり、 水には「流し出す」作用があり、 このことから、安産・病気治癒・…

神鏡(しんきょう)

「神鏡」(しんきょう)とは、 神具の中でも特に大きな役割を担うもので、 三種の神器の一つである 「八咫鏡」(やたのかがみ)の模型です。 天照大御神(あまてらすおおみかみ)は、 邇邇芸命(ににぎのみこと)の天孫降臨に際して、 「三種の神器(しんき…

三宝・三方(さんぼう)

「三宝」(さんぽう)とは、 神道の神事において使われる、 「神饌」(しんせん)を載せるための台で、 「折敷」(おしき)と穴が開いた「台(胴)」で 成り立っています。 - 神饌(しんせん) - 「御饌」(ぎょせん)とも言って、 お祭りなどで神様に献上す…

納めの金比羅

毎月10日は「金刀比羅様(金刀比羅大権現)」の 縁日です。 師走12月10日はその年最後の金毘羅宮の縁日で、 「納めの金比羅」と呼ばれています。 香川県琴平町(ことひらちょう)の 象頭山(ぞうずさん)中腹にある 「金刀比羅宮」(ことひらぐう)は、 日本全国…

12月5日「納めの水天宮」

毎年5日を縁日とする「水天宮」では、 今年最後の縁日である「納めの水天宮」が 開催されます。 一年の無事を感謝して 古いお札を納める参拝客で賑わいます。 納めの水天宮 水天宮 日本三大水天宮 ≪参考≫ 帯祝い 納めの水天宮 毎月5日は「水天宮」の縁日で、…

縁日~「三十日秘仏」「三十番神」

「縁日」は、神仏に縁のある日に、 神仏と特に縁を深く結び、 格別の御利益を受けることが出来る日です。 縁日 神仏がこの世に縁を持つ日 「十二支」に割り振られた「縁日」 「三十日秘仏」(さんじゅうにちひぶつ) 「三十番神」(さんじゅうばんしん) 「…

縁日

「縁日」(えんにち)と言えば、 「神社で開かれるお祭りや屋台が沢山並ぶ催し」 がイメージされますが、本来の意味は違います。 「有縁うえんの日」とか「結縁けちえんの日」を略した言葉で、 元々は仏教の言葉です。 「有縁の日」(うえんのひ) とは、 神仏がこ…

酉の市

「酉の市」は、毎年11月の「酉の日」に 大鳥神社など酉にまつわる神社寺院で 開催される縁日です。 「酉の市」 「酉の市」とは 「一の酉」「二の酉」「三の酉」 「三の酉」がある時にどうして火事が多くなると言われるのか? 令和5(2023)年の「酉の市」 酉の…

人形供養

「人形供養」とは、 大切な人形を手放す時に、 今までの感謝の気持ちを込めて行う 祈りの儀式のことです。 古くから「人形には魂が宿る」という 考え方があります。 「人形供養」は、人形やぬいぐるみなどを、 まるで亡くなった人と同じように 神社やお寺で供…

上御霊神社御霊祭

都の「上御霊神社」(かみごりょうじんじゃ)は、 平安京遷都の際に桓武天皇の勅願によって 創建された神社で、通称「上御霊さん」と 親しまれています。 「上御霊神社」では、毎年5月1日から18日に 祭礼「御霊祭」(ごりょうまつり)が行われています。 この「御霊祭…

初金毘羅(初十日祭)

毎月10日は「金毘羅神社」の縁日ですが、 一年最初の「金毘羅」の日にお参りをすると 特別な功徳やご利益が授かると言われています。 初金毘羅とは 金毘羅様 こんぴらさん 初金毘羅とは 毎月10日は「金毘羅さま」の縁日です。 参詣すると特別な功徳、御利益…

神使(しんし)

神社を訪れると、狛犬や狐、猿など、 実に様々な動物の像を見ることが出来ます。 これらの動物は、神に使えるものであると考えられており、 「神使」(しんし)とか「眷属」(けんぞく)と呼ばれています。 神使(しんし) 神使とされる動物の一例 神使(し…

神使「狐」

稲荷神社の境内には、キツネの像と出会うことが出来ます。 「お稲荷さん」と言えば 「キツネ」をイメージされる方が多いのではないでしょうか。 このキツネは、五穀豊穣の女神である 「宇迦之御魂神」(うかのみたまのかみ)=「稲荷神」のお使いです。 キツ…

神使「鹿」

鹿と言えば、 奈良公園を思い浮かべる人も多いのでははいでしょうか。 鹿は古くから、 春日大社の神の使いとして大切に保護されてきました。 春日大社の神鹿(しんろく) 奇祭・御頭祭 「紅葉」と「鹿」 ルーツ 花札の10月札『鹿に紅葉』 鹿の肉 主な御利…

神社の種類

神 社 全国には沢山の神社があります。 多くの神社は、総本社や総本宮とされる神社から ご祭神を分霊してお祀りしています。 八幡(はちまん)神社 伊勢(いせ)神社 天神(てんじん)神社 稲荷(いなり)神社 熊野(くまの)神社 諏訪(すわ)神社 祇園(ぎ…

一般の参拝の仕方

神社参拝に際して 鳥居をくぐる 参道の歩き方 手水舎で心身を浄める 参道を通ってご神前へ進みます。 賽銭を納める 二礼二拍手一礼して祈る 鳥居をくぐる 神社の鳥居には、 一般社会と神域を区切る結界のような意味があるとも 言われています。 一礼してから…

神社の恒例祭

神社では、毎年恒例のお祭りや神事が行われています。 大きく分けると、 「神社自体が行う祭り」と 「氏子崇敬者の依頼に基づき行われる祭り」の2種類です。 神社自体が行う祭り 大祭 例 祭(れいさい) 祈年祭(きねんさい) 新嘗祭(にいなめさい) 式年…

お清め塩

日本人は古来、 「塩」に不浄を清める効果があると考えていました。 葬式の帰りに塩を撒くのも、 土俵で力士が塩を撒くのもそのためです。 料理やお店先の盛り塩にも、 清め塩の伝統が影響していると見られます。 古来から人々は死を恐れ、死を穢れたものと…

神饌(しんせん)

「神饌」(しんせん)とは、「御饌」(みけ)とも言って、 お祭りなどで神様に献上するお食事のことです。 神様にお食事を差し上げておもてなしをして、 そのお下がりを 参列した人達でいただく行為・「神人共食」が、 日本の祭りの特徴であるとも言われてい…

真榊(まさかき)

「真榊」(まさかき)とは、神事の場で祭壇の左右に立てる祭具です。 直立した棒の上に榊を付け、 緑・黄・赤・白・青の五色絹の幟(のぼり)のを垂らし、 向かって左側には「草薙剣」(くさなぎのつるぎ)を、 右側には「八咫鏡」(やたのかがみ)と「八尺…

玉串(玉串)

「玉串」(たまぐし)は、みずみずしい榊の枝に、 紙垂(しで)や木綿(ゆう・麻のこと)を付けたものです。 神職や参拝者が神様に拝礼する時に捧げます。 地方によっては、榊の代わりに、 杉、樅、ヒバなど、 その土地とゆかりの深い植物の玉串が使われてい…

玉串奉奠(たまぐしほうてん)

「玉串奉奠」(たまぐしほうてん)とは、 神社に昇殿して正式に参拝し、 玉串を神様にお供えする儀式のことです。 玉串料 服装 玉串の捧げ方 改まった参拝や、お宮参りや七五三、安産祈願、地鎮祭など、 神様へ「玉串」を奉って拝礼します。 玉串を神前に捧…

神籬(ひもろぎ)

「神籬」(ひもろぎ)とは、 神様を迎え入れるための仮設の依り代のことを言います。 神社や神棚以外の場所で祀りを行う場合、 臨時に神を迎えるための依り代となるものです。 通例、青竹などで四方を囲み、 注連縄(しめなわ)を張り巡らし、 中央に榊を立…

斎竹・忌竹(いみだけ)

「地鎮祭」など、外で行われるお祭りの時に、 四隅に立てられる青竹のことを 「忌竹」(いみだけ)と言い、「斎竹」とも書きます。 外でお祭りを行う時には、 その場所に「神籬」(ひもろぎ)を立て、 そこへお祭りに由縁のある神様に降臨していただきます。…

御幣(ごへい、おんべい、おんべ)

「御幣」(ごへい)とは、祭祀で用いられる「幣帛」の一種で、 2本の「紙垂」(しで)を 「幣串」(へいぐし)と呼ばれる細い木や竹の棒に挟んだものです。 「幣束」(へいそく)とか「幣」(ぬさ)とも言います。 一般的な「御幣」(ごへい)は 細長い「紙…

お祓い

「祓え」とも言い、心身の穢れや罪、疫病や災厄を取り除く儀式です。 『古事記』で、 黄泉の国から帰ったイザナギが行った「禊」(みそぎ)が その起源とされています。 「禊」(みそぎ)とは、海水を用いて身を浄める所作の事です。 今でも、何か良くないこ…

蘇民将来符(そみんしょうらいふ)

「蘇民将来」(そみんしょうらい)は、 蘇民将来の説話や伝承が基礎となって、 災厄を払い、疫病(えきびょう)を防ぐ神として、 今も広く信仰されています。 蘇民将来とは 「蘇民将来」の伝説 蘇民将来とは 蘇民将来(そみんしょうらい)は、 各地に伝わる…

お守り

「お守り」とは、一般的に社寺で販売されている護符や お札が入っている小さい袋型の縁起物で、 神様の力が宿っているとされているものです。 神のご加護を得るために身に着けていたとされる「勾玉」が始まりで、 平安時代にはお守りは既にあったとされてい…

玉砂利(たまじゃり)

大きな神社には、 本殿周辺などに玉砂利を敷いているところが多いと思います。 ザクザクという響きは心を洗うようですよね。 清浄無垢を表す 実用的な意味 清浄無垢を表す 神社の参道には、清浄な玉砂利が敷き詰められています。 一方、寺院の境内には玉砂利…