「縁日」は、神仏に縁のある日に、
神仏と特に縁を深く結び、
格別の御利益を受けることが出来る日です。
縁日
「縁日」とは、「有縁 の日」とか「結縁 の日」
を略した言葉です。
「有縁の日」(うえんのひ)とは、
神仏がこの世に縁(ゆかり)を持つ日のことで、
「結縁の日」(けちえんのひ)は、
神仏が世の人々を救うために手を伸ばして、
特定の神仏と人が縁を結ぶことが出来る日
のことを言います。
神仏がこの世に縁を持つ日
「日の干支」に割り振られた「縁日」と、
「三十日秘仏(仏菩薩様)」や
「三十番神(神様)」により
割り振られた「縁日」があります。
「十二支」に割り振られた「縁日」
- 甲子の日 = 大黒天
- 寅の日 = 毘沙門天
- 巳の日 = 弁財天
- 庚申の日 = 帝釈天
- 午の日 = 稲荷明神
- 亥の日 = 摩利支天
などのように十二支で定められたものです。
「三十日秘仏」(さんじゅうにちひぶつ)
毎月一日から三十日までの間、
日替わりで「仏菩薩」を配し
その日を縁日として、
特別な御利益が得られるとされる
暦のことです。
China・五代の頃(西暦900年代)に、
五祖山戒禅師が日頃信じる三十仏を
一カ月三十日に配して
罪障消滅と祖先の冥福を祈ったことが
始まりと言われています。
Chinaの五代(907-960)の頃、湖北省におられた
五祖山戒禅師は、
「仏様は沢山おられるので、
毎日どの仏様を拝めば良いのか分からぬ」
とお嘆きになられていました。
するとある日、夢の中に
日頃よく拝んでいる数多の仏様が現れて
おっしゃいました。
「ひと月三十日、毎日どの仏を拝めば良いか
割り当てて進ぜましょう」
こうして出来たのが、「三十日秘仏」と
称される仏制(仏教儀礼制度)なのです。
そして特定の仏様を拝むべき日を「縁日」と称し、
その仏様の縁日に拝めば、他の日に拝むよりも、
多くの御利益が戴けるのです。
「三十番神」(さんじゅうばんしん)
日本には八百万の神々がおられます。
その日本の神々様の中でも、
代表格である三十体の神様を、
一カ月三十日を日替わりで
「国家安寧」「衆生幸福を守る」ために
毎日ご当番(日番)に当てる様に選出されたのが
「三十番神様」(さんじゅうばんしん)です。
「法華経」や「潅頂経 」の説に基づいて、
最澄伝教大師が祀ったのが始まりと
言われています。
後に特に「日蓮宗」で熱心に信仰されました。
「三十日秘仏」と「三十番神」一覧
日 付 | 三十日秘仏 | 三十番神 |
1日 | ||
2日 | ||
3日 | ||
4日 | ||
5日 | ||
6日 | ||
7日 | ||
8日 | ||
9日 | ||
10日 | ||
11日 | ||
12日 | ||
13日 | ||
14日 | ||
15日 | ||
16日 | ||
17日 | ||
18日 | ||
19日 | ||
20日 | ||
21日 | ||
22日 | ||
23日 | ||
24日 | ||
25日 | ||
26日 | ||
27日 | ||
28日 | ||
29日 | ||
30日 |