納めの不動

 
縁日」とは、御本尊としている高僧や神仏の
降誕日や命日など縁のある日を指します。
神仏との繋がりを持つために、
この日にお参りをすると普段よりも
たくさんの徳を得られるとされているため、
昔から「縁日」にはたくさんの人々が訪れます。
 

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毎月28日は「不動明王(お不動さま)」の
「縁日」です。
12月28日はその年最後の縁日とあって、
一年間お祀りしたお札やお守りを
炎の中へお返しする
お焚き上げ法要などが行なわれ、
今年一年の無事を感謝するとともに
来年の安全を祈願する大勢の参詣客で
賑わいます。
 
 
「お不動さま」と呼ばれて親しまれている
「不動明王」の起源は、
インド神話の「シヴァ神」とされています。
サンスクリット語の
「アチャラ(動かない)ナータ(守護者)」
という名前から「不動明王」と訳されました。
 
 
「不動明王」は五代明王の一人であり、
その中心的存在です。
「明王」(みょうおう)とは、密教において、
人々を困難な出来事から救う仏様とされて
います。
「不動明王」を中心に、東西南北それぞれに
四人の「明王」が配置されています。
 
 
- 北 -
金剛夜叉明王こんごうやしゃみょうおう
[不空成就如来ふくうじょうじゅにょらい]
 
- 西 -
大威徳明王だいいとくみょうおう
[阿弥陀如来あみだにょらい]
- 中央 -
不動明王ふどうみょうおう
[大日如来だいにちにょらい]
- 東 -
降三世明王ごうざんぜみょうおう
[阿閦如来あしゅくにょらい]
 
- 南 -
軍荼利明王化身ぐんだりみょうおう
[宝生如来ほうしょうにょらい]
 
 
 
「不動明王(お不動さま)」は、
忿怒の形相をなさっていますが、
実は煩悩を断ち切るように導いてくれる
慈悲深い仏様です。
怒った表情をしているのは煩悩を抱えた人達を
力ずくで救済するためなのです。
 
除災招福・病気平癒・疫病退散・身体健全・
家内安全・国家安泰といった
「現世利益」の御利益があると信じられて
います。