「神饌」(しんせん)とは、「御饌」(みけ)とも言って、
お祭りなどで神様に献上するお食事のことです。
神様にお食事を差し上げておもてなしをして、
そのお下がりを
参列した人達でいただく行為・「神人共食」が、
日本の祭りの特徴であるとも言われています。
お供えする品目は、主食としての「お米」を始め、
お酒、お餅、海魚、川魚、野鳥、水鳥、海菜、野菜、
お菓子、お塩、お水を基本としつつ、
地元の産物が捧げられたり、
お祭りの軽重によって種類・数が増減したりもします。
また地域によっては、
歴史的に特別な由来のある神饌が捧げられなど、
我々が長い歴史の中で育んできた食文化が反映されているのです。
また「神饌」には、
生のまま供えられる「生饌」と、
調理したものをお供えする「熟饌」があります。
家庭での神棚へのお供えも、これに準じて、
「お米」「お酒」「お塩」「お水」を基本とします。
更に、家族にとって大事な日には、
その時々に応じて
餅やお菓子、魚や野菜を供えてみてはいかがでしょうか。
頂き物や季節の初物も、まず神棚にお供えしたいものです。
神棚にお供え下の野には、神様のパワーが籠ると言われています。
下げた後は、家族皆で頂きましょう。
お供えをする際は、「お米」を中央に一番先にお供えします。
その次に「お塩」、「お水」の順にお供えします。
お酒もお供えする場合は、「お米」「お酒」「お塩」「お水」の順番で、
向かって右、次に左の順で横一列に並べるのが一般的です。
場所がない場合は二列でも、
狭い神棚なら合わせ盛りにして供えても構いません。