神棚のお手入れ

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神棚を設置しお祀りを始めたけれど、
どのようにお手入れをしたらいいのでしょうか。
毎日はなかなかお手入れは難しいと思いますが
定期的に神棚のお手入れをしてきれいな状態を保っておきましょう。
 
 

日々のお手入れ

神棚のお掃除は毎日ではなくても、気が付いた時で構わないそうです。
お供えの水と榊の水は毎日取り換え、
神棚に埃や汚れなどがついている時にお手入れをして、
常にきれいな状態を保つようにしましょう。
神様は清浄な場所を好みますので、
汚れた状態でそのままにすることはよくありません。
 
 

本格的な掃除

年に2度、神社で「大祓」(おおはらえ)という神事が行われる
六月と十二月にすると良いでしょう。
特にお正月の前にはきれいに掃除をして、歳神様を迎える準備をしましょう。
 
 

お手入れの方法

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掃除には「神棚用」と決めたハタキと布巾を用意します。
 
まず棚板に載っているものを全て降ろします。
寝具などを降ろす際には、必ず神様に一言掛けておきましょう。
「掃除をさせていただきます。失礼します」
 
下に降ろした「神具」は床ではなく、座卓などの上に置くようにしましょう。
「御札」は掃除の間は、半紙など白い紙に包んでおくとよいでしょう。
 
 
棚板をハタキを使って埃を払います。
次に御札を抜いたお宮を水に濡らして固く絞った布巾で隈なく拭き、
最後に乾拭きします。
棚板の周りも同様に拭き上げます。
 
陶器製の「神具」は、水洗いして汚れを落としましょう。
汚れが染み付いて取れなくなったり、割れ、欠けがある時には
新しいものに交換をしましょう。
「神鏡」は鏡のくもりをよく拭きましょう。
拭いても取れなくなった時には、新しいものと取り換えましょう。
 
そうしてお掃除が終わったら、
お宮に「御札」を入れて戻し、その他の神具類も戻します。
お供え(塩・米・水・酒)は新しいものと交換してから上げましょう。
なお、お供えに使う器を洗う際は、他の食器とは分けて洗うようにして下さい。
 
 

神棚の取り換え・神棚の処分方法

神棚の汚れや破損などがある時には、神棚を新しく新調しましょう。
伊勢神宮には、常に新しくあり続ける「常若」(とこわか)という
思想があります。
20年に一度建て替えることで、
今でもいつでも新しく、
いつまでも変わらない姿を尊ぶ精神があります。
 
神棚も古くなったものは、常若に倣って、
常にみずみずしくきれいな状態にするために
新しいものに取り換えましょう。
 
古くなった神棚は神社でお焚き上げをしてもらうのが理想的です。
近くに神社がない地域では
小正月の「どんど焼き」などで一緒にお焚き上げしてもらいましょう。
なお、「神具」などについてはお焚き上げ出来ないので、
各自で処分しましょう。
 
お納めする時には、今までの神棚に感謝を忘れずにしましょう。
 
 
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