宇摩志阿斯訶備比古遅神

(うましあしかびひこじのかみ)
宇摩志阿斯訶備比古遅神うましあしかびひこじのかみは、
天地の始まりにおいて、国土がまだ浮漂していた時に、
葦の芽のように伸びる物によって成った神です。
「別天神」の第四の神で、独神として身を隠しました。
 
 

どんな神様?

「造化三神」が現れた後、
まだ地上世界が水に浮かぶ脂やクラゲのように漂っていた時
阿斯訶備(=葦芽あしかび:葦の芽)のように
泥の中から生き生きと吹き出すようにして生まれた、
別天神ことあまつかみ」の第四の神で、独神となって身を隠しました。
 
「宇摩志」はすばらしい、「阿斯訶備」は葦の芽、「比古遅」は男性の意味で、
生命力の強さを旺盛に伸びる葦の芽に象徴させて神格化した
男神であると考えられます。
 
葦は邪気を祓う植物と考えられ、
また葦の群生する湿地は水田を開くに適した豊かな土地として
好まれました。
 
 

別称

  • 可美葦牙彦舅尊(うましあしかびひこじのみこと)
 
 

ご利益

  • 農業守護
  • 五穀豊穣
  • 開運招福
  • 健脚
  • 交通安全
  • 足の病の治癒
 
 

神格

  • 生命力を神格化した神
 
 

神格

  • 造化三神ぞうかさんしん天之御中主神あめのみなかぬしのかみ高御産巣日神たかみむすびのかみ神産巣日神かみむすびのかみ
  • 別天津神ことあまつかみ(造化三神・宇摩志阿斯訶備比古遅神うましあしかびひこぢのかみ天之常立神あめのとこたちのかみ
 
 

宇摩志阿斯訶備比古遅神を祀る神社

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