烏瓜(からすうり)

 
「烏瓜」(からすうり)は、日本の山野に自生する
ウリ科の蔓性多年草です。
 
「烏瓜」(からすうり)の名前は
カラスが食べるからだと言われていますが、
鳥がこの実を食べているところを見たことは
ありません。
 
「烏瓜」(からすうり)の葉が大きくて
生育も旺盛なので、
絡みついた木を枯らしてしまうことから、
「枯らす瓜」が「カラスウリ」になった
という説もあります。
 
 
「烏瓜」(からすうり)の花は、
日が暮れると開花し、朝には閉じてしまう
「一夜花」です。
白い花の縁は糸上に裂けていて、
レースのように花びらの周りに広がります。
そして、秋に卵型をした
オレンジ色の果実を実らせます。
 
「烏瓜」(からすうり)の種も特徴的です。
中心部は盛り上がり、
そこから3方向に突き出した突起があります。
その形が「結び文」のようだということで、
「玉章」(たまずさ)という別名もあります。
 
 
「玉章」(たまずさ)
巻いた手紙の中程をひねり結んだもの。
ひねり文。
「結び文」を表す雅語です。
「結び文」とは、おみくじのような結び方
をした手紙のことで、古くはラブレターに
使われた結び方です。
 
また「大黒様」のお腹のようで縁起が良いとか
「打ち出の小槌」のようだからという理由で、
お財布に入れておくと金運が上がると言われています。
 
他にも、烏瓜の種を麻袋に入れて
誰にも知られないように床下に隠しておくと、
お金持ちになれるという言い伝えもあるそう
です。
 
 
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