2021-07-06から1日間の記事一覧
日本の夏の風物詩として根付いている「風鈴」。 風が吹く度に、チリンチリンと鳴る、軽やか風鈴の音は 耳にするだけで本当に涼しくなった気がするのですから、 不思議です。 今は涼しさの演出として飾られる「風鈴」ですが、 元々は「魔除け」のために吊るさ…
「蚊帳」は夏に虫除けのために吊るしますが、 伝統的には魔除けの意味もありました。 古来日本人は「ヘンプ」(麻)を大いに活用してきました。 ヘンプはアサ科の植物です。 繊維素材として使われる「麻」は、 元々日本に自生し、活用されてきました。 紀元…
「うちわ」は漢字で「団扇」と書きます。 「団」は丸い物を表現する漢字です。 「扇」は風をあおぐ(扇ぐ)という意味です。 「あおぐ」「あおぐ」・・・「おうぎ」・・・っとなったそうです。 団扇(うちわ)には、 扇いで風を起こし、神の気配を強める働き…
手拭いの起源は諸説ありますが、 その原形は古くは奈良時代とも言われ、 手拭いが神仏の像や飾り付けなどの清掃に使われるのが一般的でした。 平安時代になると、 神具として神事に身に纏う装束として使われるようになりましたが、 布が貴重なものだったため…
しゃもじは杓子とも言います。 ご飯をよそうヘラも、汁をよそうオタマジャクシも、 水をくむ時の柄杓も、 ともに植物の瓢(ひさご)=瓢箪(ひょうたん)から出た言葉です。 しゃもじの中央の窪んだ所には神が宿るとされ、 御祈祷を受けたしゃもじで喉をなで…
「箸」(はし)は日本人が一番よく使う道具で、 食器で一番使うのが「箸」です。 「箸」は日本人にとって生活の中に溶け込んだ必需品であると同時に、 精神に根付いた非常に重要な道具であると言えます。 生まれて間もなく「お食い初め」で箸を使い、 三度の…
時代劇などで、出かける方の無事を祈って 「いってらっしゃい」と カチカチと「火打石」を打つシーンを見たことがある方も 多いのではないかと思います! 今でも、ゲン担ぎや縁起の悪いことや危険な目に遭わないようにと 今でも伝統を重んじる職業の人、 例…
「宝船」とは、 「七福神」やChinaの「八仙」(はっせん)が乗る 宝物を積み込んだ帆船、または、その様子を描いた図のことです。 八仙(はっせん) 日本の「七福神」のようなもので、道教の仙人の中でも代表的な存在です。掛け軸や陶磁器に描かれるめでたい…
「打ち出の小槌」を振りながら、願い事をすると どんな願い事でも叶えてくれると言われています。 昔話によく登場しますが、 鬼の忘れ物だったり、ネズミが引いて来たとか、 竜宮から持ち帰ったとか、いずれも異界からの届き物で、 不思議な力を備えています…
私達が普段アクセサリーとして使っている玉類は、 大昔から、神様との交信手段として、 聖なる力を持った祭祀用の道具として大切なものでした。 専門集団によって作られていたようで、 勾玉、管玉、丸玉、なつめ玉、切子玉など形は様々。 材質も真珠、翡翠、…