木瓜(ぼけ)

 
「木瓜」(ぼけ)は、古くにChinaから渡来した、
バラ科の落葉低木です。
 
春を招く縁起の良い花とされ、
鑑賞庭木として植えられる他、
鉢植えや生垣、盆栽、切り花などとしても
広く親しまれてきました。
早春に他の花に先駆けて咲くことから、
花言葉は「先駆者」です。
 
原産地のChinaでも
「どの花よりも先に春の香りを放っている花」
ということで「放春花」と言います。
 
 
生長がとても早く、
高さは2~3mまで伸びます。
花は葉に先立って咲き、
枝には鋭い棘があるので、
侵入防止の生垣にも重宝されています。
 
花期は3月から4月が主で、
早春に濃艶な緋色の花をつける「緋木瓜」、
白い花の「白木瓜」、
紅白の混じった「更紗木瓜」、
枝の捻じれる「後天木瓜」など、
木瓜の品種は200種類以上あるとされています。
 
なお「木瓜」という名前は、
実の形が「瓜」に似ていて、「木」になることから
来ています。
果実は香りが良く、
果実酒やジャムにしても楽しめます。
木瓜の実を乾燥させた生薬の
「木瓜実」(もっかじつ)は、
疲労回復や利尿効果が期待出来ると
言われています。
 
ボケ酒の作り方
梅酒と同じで、焼酎と氷砂糖を密閉瓶に入れて、
漬け込みます。
果肉が硬いので、熟成には6カ月から1年程の時間が必要で、3年以上置くと美酒になるそうです。
 
草木瓜くさぼけ」(樝子の花しどみのはな
「草木瓜」(くさぼけ)は木瓜の一種で、
日本原産の植物で、関東以西から九州までの
日当たりの良い野山に自生する
高さ30cmから60cmの落葉低木です。
 
晩春の頃に、鮮やかな紅色の五弁の花が
草木に埋もれるように咲くところから
「草木瓜」と呼ばれます。
 
「木瓜」は2m程まで生長するのに対し、
「草木瓜」は1m程とサイズが小さいので、
その分育てやすくなっています。
「草木瓜」の枝には棘がいっぱいあり、
実は「木瓜」よりは小さく、 色は黄色です。