引菓子(ひきがし)

 
「引菓子」には、結婚式に参加してくれたゲストへの
「ご家族へのお土産」という意味があります。
結婚式の引き出物や縁起物と一緒に渡すのが一般的です。
 
 

引菓子とは

「引菓子」には披露宴のお膳のおすそわけ、
つまり、披露宴で出された料理を
ゲストの家族におすそ分けするという意味があります。
 
「引く」には、「送る」とか「配る」といった意味があります。
単純に「配る」という意味合いの「引く」以外に、
「長引く」など、これから末永く続いていくという意味合いも含まれていて、
縁起の良い言葉とされています。
 
 
 

引菓子の歴史

まだ甘い物が貴重だった昔、
お祝いの席に出席してくれた方に「幸せのおすそわけ」として、
引出物に小豆あんが入ったお菓子を添えて贈ったというのが
「引菓子」の始まりだと言われています。
 
 

引菓子の相場

一般的に引き菓子の相場は
1,000~2,000円程度と言われています。
但し、親族や仲人、上司、同僚や友人など、
新郎新婦との関係性によっていただくご祝儀が異なることも。
その場合は、「引出物」と同じように
人によって渡す引き菓子の種類を変える方もいます。
親族や仲人、上司だけは
相場より少し高い引き菓子を選んでおくと安心です。
 
「引出物」と同様、「引菓子」も全員分用意する必要はありません。
新郎新婦分はもちろん不要ですし、
夫婦や家族で出席してくれた場合は1つにするのが主流なので、
だいたい参加ゲスト人数の8割ぐらいの数で足ります。
 
 

引き菓子を選ぶポイント

 

日持ちするものを選ぶ

お土産としての意味を持つ引き菓子は、
出来るだけ賞味期限の長いお菓子を選ぶのがポイントです。
冷蔵保存の必要なお菓子はなるべく避けましょう。
賞味期限は1週間以上あるお菓子が理想です。
 

小分けになっているものが便利

大きなお菓子は確かに見栄えがしますが、
一人暮らしの人や甘いものが苦手な人にとっては、
少し困ってしまう場合もあります。
小分けになっていれば少しずつ食べることも出来ますし、
誰かにおすそ分けしたい時にも便利です。
 

迷ったら定番の品を基本に選ぶ

 
定番になっているということは、
それだけ結婚式の引き菓子として相応しい品だということ。
引き菓子を何にしようか迷った時には、
定番の品からチョイスすると安心ですね。
定番としては、バームクーヘンや金平糖、紅白まんじゅうなど、
おめでたい意味が込められたものがあります。
地域によっては、独特の定番のお菓子もあります。
二人が同じ出身地の場合は、
その土地の銘菓を引き菓子にするのもおすすめです。
 

結婚式の時期や雰囲気に合わせたもの

季節感や結婚式のテーマに合わせて引き菓子も選ぶと
例えば、 春なら桜をモチーフにしたお菓子、
冬は梅を使ったお菓子や
クリスマスをテーマにしたパッケージのもの、
和装の結婚式なら「金平糖」や「紅白まんじゅう」などです。
 

上司や家族などゲストに合わせて選ぶ

 
「引菓子」をゲストやそのご家族の年齢を考慮して選ぶのもおススメです。
例えば若い世代には「バウムクーヘン」、
甘いものが苦手な上司には「コーヒー」や「紅茶」など、
親族や上司など新郎新婦との関係性に応じて
ワンランク上の引き出物を選ぶというのもアリ。
その他、時代によって人気の引き菓子は変わってくるので、
トレンドをチェックしてから選ぶと、より心遣いのある贈り物になります。
 

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