住まいに関するまつり

私達日本人は、
自然と共に生活し、自然の恵みとそのお陰に感謝して
ことあるごとにお祭りを行ってきました。
それは、日本人にとって神様が非常に身近な存在であって、
神様と共に日々の生活を営む中で、
いつも家に災いがなく、
家族がみんな元気で暮らせるように祈り、感謝するのが
日本人の暮らしぶりだからです。
とりわけ住まいに関するお祭りは大切です。
 

 

地鎮祭(とこしづめのまつり)

「とこしづめのまつり」は大和言葉で、「じちんさい」と言います。
建物の新築、土木工事の起工に際して、
その土地の守護神を祀り、
工事の無事進行、完成と土地建物の安全堅固を祈るおまつりです。

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上棟祭(むねあげのまつり)

「むねあげのまつり」は大和言葉で、「じょうとうさい」と言います。
「棟上げ」とか「建前」とも言います。
基礎工事が終わって柱が立ち、棟木が上がった時に行うおまつりです。
 

新宅祭(しんたくさい)

新築・中古の家に関わらず、
入居する際には必ず家のお祓いを行います。
地域によっては「火入れ」「家移り」「家祓い」などとも言われ、
新築した家屋やアパート、中古住宅、建売住宅などを祓い浄め、
末永く安全堅固であることと、
家族の健康と繁栄を祈願するおまつりです。
 

新築祝い

「新築祝い」は
入居者のために新しく住居を建てたことを祝うものです。
一戸建てだけでなく、マンションでも、
新築で購入したなら「新築祝い」になります。
また、企業が自社ビルや事務所、店舗を新築した場合も
「新築祝い」になります。
中古住宅なら「引越し祝い」、
企業の移転なら「移転祝い」になります。
 

新築披露

家を建てた際に
「新築祝い」や「引っ越し祝い」をいただいた場合は、
一般的にお祝いをいただいた方を招き「新築披露」を行います。
「新築披露」が出来なかった場合や
招待したい方の都合がつかない場合に
お返しとして贈るのが「新築内祝い」です。
 

引っ越し蕎麦

かつては、引越しの挨拶品として、
向こう三軒両隣に配っていましたが、
現在では、新居での幸せを祈り、引っ越し作業の労をねぎらい
家族で食べる蕎麦も「引っ越し蕎麦」と呼ばれています。
 
  

竣工祭・事務所開き

会社の社屋が完成した場合は「竣工祭」、
事務所開所の場合には「事務所開き」のお祓いを行い、
社屋の安全と社運隆昌などを祈願します。
 

解体の清祓(かいたいのきよばらい)

長い間住んできた建物を建て替える(増改築を含む)に当たり、
その建物に静まって守り神となっていた多くの神々に感謝し、
その解体工事の無事を祈るおまつりです。
 

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